【阪本研究所】 SK laboratory 代表 Kazuyoshi Sakamoto

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大安寺 【だいあんじ】奈良市大安寺2-18-1

大安寺 【だいあんじ】奈良市大安寺2-18-1



聖徳太子が平群に建てた「熊凝精舎(くまごりしょうじゃ)」がその草創といわれています。飛鳥の藤原京で百済大寺、大官大寺となり奈良時代に現在の地に移り大安寺となりました。南都七大寺のひとつに数えられ、平城京の左京六条四坊から七条四坊にまたがる広大な寺域を占め、わが国最古の官大寺として大安寺式の大伽藍を誇っていました。境内の南に残る東西2つの塔跡に昔日の威容を偲ぶことができます。




奈良時代には、東大寺大仏開眼の大導師をつとめたインド僧 菩提僊那(ぼだいせんな)など歴史に名を留める僧が多数在籍し、887人もの学僧が居住して勉学修行に励んでいたと伝わっています。また、旧境内の一部には史跡 杉山古墳・杉山瓦窯跡群があります。




創建当時の伽藍は消失していますが、近年、天平伽藍の復元CG映像が公開され注目されました。寺には大安寺様式といわれる奈良時代の木造十一面観音立像、木造四天王立像、木造不空羂索観音立像、木造楊柳観音立像(いずれも重文)など9体の天平仏が安置されています。






住所 :〒630-8133 奈良市大安寺2-18-1




アクセス :JR奈良駅、近鉄奈良駅から大安寺・白土町・シャープ前行バス10分「大安寺」下車、徒歩10分










大安寺 【だいあんじ】奈良市大安寺2-18-1





「大安寺北面中房跡」

「天平19年(749)頃の大安寺の縁起と財産を記した目録によれば、当時大安寺には887人もの僧がいました。その僧たちが寺の中で起居した建物が僧房(僧坊)です。
 大安寺の僧房は金堂・講堂を囲うように東・西・北の三面に二重に建てられていました(内側の僧房は太房たいぼう、外側の僧房は中房とよばれます)。発掘調査の結果、北東、北西中房とも当初は凝灰岩の切石を積んだ基壇(壇正積基壇だんじょうづみきだん)でしたが、後の時代に造りかえられていることがわかりまました。大安寺は平安時代に幾度か火災にあい、再建されたことが記録に残っています。調査でも火災の跡が確認されていて、その記事を裏付けていますが、北面中房が平安時代末期以降、再建されることはなかったようです。
 ここでは、発掘調査の成果をもとに凝灰岩で当初の基壇と礎石の復原整備を行なっています。」(説明文転記)