kazu4000のブログ / 読書日記

語学系、歴史関係とフェチな本が好きです。
本は図書館から借りてます。常に何か読んでいる活字中毒です。

書籍:「理屈でわかる前置詞と動詞」

この本はかなり前に買った本です。内容は、前置詞と動詞の解説です。
英語には、struggle for, put up with, compare to など動詞+前置詞が数多くあり、これらを受験勉強の時、「この動詞にはこの前置詞が付く」と、イデオムとして1つ1つ暗記したものです。ところが、この著者は、「英語の発想は、”行き先”を決めてから、それにふさわしい動詞を結びつけるのが筋です。」と解説しています。


to Tokyo (東京へ)で、このはっきりと方向を表すtoを決まってから、どのような動作(動詞)で行くのか、例えば、drive なのか、runなのかが決まるとの考え方です。


「動詞+前置詞のパターンは、前置詞の方が重要である。」という考え方です。(当然ながら、なぜ前置詞が付くかというと、その動詞の意味だけでは意味が不十分なので前置詞が補っているのですが。。。)
前置詞が重要となれば方向、広がり、力を表す前置詞のすべての意味を理解する必要があります。それらを説明する為に、この書籍では、前置詞の解説の前に、まず、副詞を説明しています。副詞は、位置、場所、範囲、方向を示しますが、ざっくり、ぼんやりと示します。これに対して前置詞は位置、場所、範囲、方向を明確に示します。この違いがあります。
ところが、面倒なことに、on, upなど、副詞としてで使われたりするものがあります。なので、英語を学習する多くの人はおそらく、理屈抜きでイデオムとして丸暗記してしまったほうが早いのではないかと思います。この書籍では、副詞と前置詞の見分け方について基本的なことだけ解説されています。もう少し詳しい解説が欲しいところです。
それと本としての構成や編集について、不思議なのは本のタイトルは「理屈でわかる前置詞と動詞」なのに、中身は、最初から副詞の解説が本の半分辺りまで続きます。その次にやっと前置詞の解説が始まります。


「先に方向を決める前置詞が決まってから動詞が決まる」と著者が述べている部分ですが、述べられています。実際、ネイティブに確認しましたがこのような発想はしないし考えたこともないとの答えでした。


批判ばかり書きましたが、「暗記英語ではなく自分の意思と発想力で英語力を伸ばす」というのが主旨のようですので、単なる暗記ではなく何か理屈をつけて理解したい人にはいい本だと思います。


動詞+副詞がついた場合


動詞の意味がメインで、その動詞の意味を「強調」「完了」「継続」したりするのが副詞の役目。動詞を修飾するという副詞の本来の使われ方です。
方向がぼやけた世界であり、極論すれば副詞が無くても動詞のコアな意味は通じます。
簡単に言うと動詞+副詞の場合は動詞の意味に少し味付け(動詞、形容詞の意味の強調、動作の連続など)をするのが副詞です。また、副詞も方向を示しますが、前置詞のように明確に示すわけではありません。



動詞+前置詞の場合、


基本的に動詞のコアな意味が大きく変わることはありませんが、前置詞は副詞と違って明確に方向を示すので前置詞の意味が動詞に影響します。場合によっては、動詞につく前置詞によっては動詞の意味のニュアンスを変えてしまうことがあります。ここが前置詞が副詞と大きく違うところです。


動詞は大きく自動詞と他動詞に分けることができます。他動詞は前置詞を必要としません。他動詞はその中に方向のニュアンス、前置詞の意味が含まています。
但し、動詞によっては自動詞と他動詞の機能の両方を持っている動詞もあります。


また、onやupなど、副詞の機能も、前置詞の機能も両方を持っているものもあります。それと本来out ofだったものが、様々な理由でoutが省略されてofだけに変化したのもあり、文字だけを見ただけでは前置詞なのか副詞なのか判別が難しい場合もあります。


このあたりが英語の難しいところです。




この本の中には様々な疑問点があります。自分の日本語の読解能力不足かもしれませんが、それは日本語の解説がどうも言葉不足に感じ理解に時間がかかります。


特に「ofと結合する動詞の世界」のところで、of outとofの意味の違いや、通常ofと結びつく動詞は理解できます。しかしながら、著者が「out ofのofが省略された場合のof」がなかなか理解できませんでした。おそらく下記のようなことだろうと思います。


He was born out out a merchant family.
I saw him coming out of another door.


などの場合は、そもそも動詞のborn、comeなど動詞自体に「あるところから外へ向かって動く」ニュアンスあるので、「~から外へ出る」のout ofは上記のような動詞には使われやすい。



上記動詞のような動詞とは別に、下記2つのパターンの動詞は、out of とはなっていなくても、それは元はout of だっけが、outが省略されてofだけになっているので、意味としてはout ofだということ。


1.「くっついて離れない状態」を表す動詞。(例 consist)


Our department in our company consists of five departments: sales, accounting, document-arrangement, ...........


我々の会社は、離された各部署(各専門の仕事をする組織に分離された)がくっついて離れない状態で成り立っている。



*自分の理解:「最初に1つのものが複数に離されて、その離された複数のものが集まって成り立っている。」と発想し、動詞のconsist自体が動作ではなく動作の継続=状態を表している動詞と思えばばなんとなくわかる。




2.「引き離す。その結果、離れる。」の動作を表す動詞。(例 get rid of)


You should get rid of your mole on your left cheek.



*自分の理解:動詞ridが「除く、離す」で、そもそもくっ付いて離れない状態(ofの状態)から、力で外にむかって(out) 離す動作。従って、もとの意味はout ofだったが、動詞自体に外へ(out)
のニュアンスを含んいるので、outは省略されてしまったと発想すればなんとはくわかる。



上記のout ofのoutの省略パターンとは別に、「時間のズレ」ためにofが必要となる動詞を解説しています。



The government approved of their project.


著者の解説は、動詞のapproveは、彼らの計画に対して「既に結果がでていると推測できる内容」を承認するわけですが、approveする以前に「結果を表す事実や推測する内容」が存在していて、それを政府が認める。つまり、of their project以下のtheir projectは先に存在していて、後でapproveするわけなので、「時間のズレ」がある。その時間のズレを埋めるために、前置詞のofが必要。前置詞の役割は、動詞の方向を明確に決めることなので、時間のズレをなくすことは理解できます。時間のズレがない場合は、approved the projectなのか?approveには自動詞、他動詞もあります。他動詞でHe approved the scheme.( 彼はその案に賛成した.)の文も間違いではない。


動詞の時間のズレを無くすために前置詞が必要なことは理解できますが、そもそも、この例文The government approved of their project.1つだけから、つまり文脈もなく、of their project以下のtheir projectは時間のズレがあるという著者の発想がどうしても理解できない。approveと名詞の組合せで変わるのだろうか?




また、上記のapproveとは別に、使役動詞のremindの場合は「時間のズレ」のために、前置詞ofが必要となるのは理解できます。使役動詞の性質上、「無生物が主語となり、その主語が原因で人に~させる」というパターンになるので、


That reminded me of somewhat his farewell party. 




That impressed me. や、His advise impressed me.は「そのことが私を感動させた。」「彼の助言は私を感動させた。」になります。「主語が人に~させた」ということで、では、具体的に「何が~させたのか」の「何」にあたる部分が、上記例文That reminded me of somewhat his farewell party.では、 his farewell party.です。しかしながら、主語のThat(そのこと)がme(私に)にhis farewell partyを思い出させるまで、時間のズレがあります。つまり、Thatがis farewell partyではなく、Thatの内容を知ったことによって、 farewell partyを思い出した。すぐに分かったにせよ時間が経過しています。それを時間のズレと著者は解説しています。従って、時間のズレをなくすために前置詞ofが必要となるのだと理解しました。