kazu4000のブログ / 読書日記

語学系、歴史関係とフェチな本が好きです。
本は図書館から借りてます。常に何か読んでいる活字中毒です。

書籍:「ネイティブ発音」科学的上達法 おどろきのストレッチ式発声術

「科学的・・・」のタイトルに魅かれて図書館で借りてきました。どう科学的かはCDかDVDを使って発音、アクセントのトレーニングをする本です。
内容としては大きく下記の3つです。


1 アクセントのある母音をしっかり発音し、アクセントのないところをきちん
  と弱く曖昧に発音する。
2 音がつながったり消えたりするしくみ(話すスピードに応じて段階的に変化する)
  をよく観察する。
3 英文の強弱リズムのメリハリを感じながら聞き話す。


Youtubeで発音の口の動きを観ることが出来ますが、、、この動画、オーバーアクションで何故か笑ってしまう。


本を全部読んでの感想は、「どのあたりが科学なんだろう?」と思いましたが、あいまい母音や、消えるh、音の連結など他の発音トレーニング本と内容は同じです。但し、tの発音については詳しく5種類解説されています。
「消えるt、フラップのt、未完了のt、バットマンのt、気息を伴う強いt」など。
それと、この本では後半から特に「気息」という言葉を使って解説されていますが、自分には少し違和感がありました。他の本や動画、発音の先生などでは、「呼吸」や「息」とう言葉で解説されています。


そもそも「気息」とはなんぞや?と辞書で調べてみると、やはり、1 )呼吸。いき。「気息をととのえる」2 )気持ち。気質。もちろんこの本では、1)の意味で用いていると思います。


また、この本には解説から少し脱線して有名な映画や歌手などのエピソードを加えて解説しています。この部分は面白いし知識としても役に立つと思います。ポールマッカートニーが、「Till There Was You」の歌詞でat allをTの音を”the transatlantic "d"のように柔らかく発音しないで歌っているとある批評家が書いていることなど、興味深く感じ、実際に聴いて確認してみました。


この本にも書かれていますが、イギリス人はtをきちんと発音します。下記の単語でイギリス人の発音で興味深いことが解説されています。


grey tape : 
この場合、アメリカ人はtapeのtを気息をつかって強くはっきりと発音します。
イギリス人はtをきちんと発音するのでこの場合はアメリカ人と同じです。


great ape : 
この場合、アメリカ人はgreatのtは、単語としても最後のtでかつ次のapeのaの音(母音)があるので、かなり弱いフラップのtの音です。又はt自体を発音しないこともあります。しかしながら、イギリス人はtをきちんと発音するため、great のtと次のapeがくっついてしまって、tapeになる。そうするとgrea tapeのようになって結果として上記のgrey tapeと同じ発音になってしまう。


以上のことから、イギリス人はgrey tapeをgreat ape聞き分けることは難しいと解説されています。実際には、冠詞がついたり文脈から判断すればいいとは思いますが。。。


「日本式のカタカナ・イングリッシュにさよならする方法」が主として書かれていて英語発音の知識のために読み物としてもいい本だと思います。