【阪本研究所】 SK laboratory 代表 Kazuyoshi Sakamoto

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「ビートルズの謎」The Beatles Raymond Jones (レイモンド・ジョーンズ)

「ビートルズの謎」The Beatles Raymond Jones (レイモンド・ジョーンズ)


書籍「ビートルズの謎」で個人的に興味がある「レイモンド・ジョーンズ」の一件です。


昔からずっと「レイモンド・ジョーンズは何処にいる?」という謎解きが繰り返されてきました。




Raymond Jones (レイモンド・ジョーンズ)





ザ・ビートルズのマネージャ、ブライアン・エプスタインの自伝「地下室いっぱいの騒音(1964年10月4日 イギリスで出版)」には次のように書かれています。



1961年10月28日、ある青年がブライアン・エプスタインの経営するレコード店に、「マイ・ボニー」というタイトルのシングルを買いに来ます。


そのレコード店に「マイ・ボニー」在庫はありませんでした。


ブライアンはその青年に「誰が演奏しているのですか?」と訊ねると、青年は「ザ・ビートルズです」と答えました。


実際には、「マイ・ボニー」は、トニー・シェルダンがドイツで作ったレコード。バックの演奏がザ・ビートルズでした。


この出来事が後にザ・ビートルズのマネージャーとなるブライアンが初めてザ・ビートルズの名前を知った瞬間と言われています。


そして、その青年の名前が「レイモンド・ジョーンズ」。


ところが「レイモンド・ジョーンズ」の情報が全くなく、多分架空の人物ではないだろうかいうことになりました。




ブライアン・エプスタイン


ブライアン・サミュエル・エプスタイン(Brian Samuel Epstein, 1934年9月19日 - 1967年8月27日)は、イギリスのビジネスマン。


1962年6月26日、ビートルズをマネージメントする為の会社「NEMSエンタープライズ」を弟クライヴを共同経営者に迎えて設立する。ビートルズのマネージャーとして最もよく知られ、彼らからはエピーという愛称で呼ばれていた。





アリステア・テイラー


ブライアンと共にレコード店で働き、ブライアンと共にキャバーンへザ・ビートルズを観に行ったアリステア・テイラーの自伝(2001年に出版)によると、、、






レイモンド・ジョーンズ本人


「レイモンド・ジョーンズって男がやってきて、『ザ・ビートルズのレコードがありませんか? 』というエピソードが有名だけど、あれは僕がでっちあげたんだよ。」
と書かれています。




イギリスの音楽雑誌「モジョ」2004年に掲載されたインタビューによると、、、


「私はネムズ(ブライアンのレコード店)に行き、ブライアン・エプスタインに『ザ・ビートルズのレコードはないか?』と訊ねた。


彼は『何者だい?』と聞き、私は『最高のグループなんですよ!』と言った。


そのあとエプスタインはキャバーンに行って、自分の目で確かめた。


私がビートルズを有名にしたわけじゃない。エプスタインがビートルズを有名にしたんだ。


でも私がいなければ、そのあとの歴史は少しはちがうものになっていたかもしれないね」


このインタビューをされた人こそ、スペインの農場で隠居生活を楽しんでいるところを「発見」された「本物」の「レイモンド・ジョーンズ」。


「レイモンド・ジョーンズ」は架空の人物などではなく、実在していたことが明らかになりました。




ビートルズに関する本ついては、様々な著者によって解説が異なるので読めば読むほど何が事実が分からないですが、これもまた1つの説として読むなら価値があると思います。











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