【阪本研究所】 SK laboratory 代表 Kazuyoshi Sakamoto

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「正義の戦争」は嘘だらけ! ーネオコン対プーチン 渡辺 惣樹 (著), 福井 義高 (著)

アマゾンで予約注文で入手し早速読みました。対談形式でとても理解しやすい内容です。






今年2月にロシアがウクライナに侵攻して以来、世界的に大きな問題です。




この本の出版時点では、ウクライナ戦争の帰趨は確定していません。しかしながら、今後どのような展開になろうとも、歴史観の欠けた、米国ネオコン外交に疎い一般のマスコミの解説とは違った視点を得ることができる本だと思います。




この本書の主な内容

第一章 米ネオコンに操られるウクライナ戦争
超党派で構成される米ネオコンのさまざまな策略によって勃発したウクライナ戦争。
その実態を的確に分析せずに、日本国が、単純に反ロシアにのめり込むのは危険だ。


第二章 繰り返される「1984」的な「戦争プロパガンダ」
戦争報道につきものの「プロパガンダの罠」に嵌まって正常な思考力を失う大衆。
誰が何のためにフェイクを撒き散らしているかを冷徹に分析することが肝要だ。


第三章「正しい戦争」と「不正な戦争」とがあるのか?
第二次世界大戦や朝鮮戦争やベトナム戦争やイラク戦争は「正しい戦争」だったのか。
勝者の視点からのみの戦史解釈を敗戦国に押しつける歴史観は再検討されるべきだ。


第四章 スペイン内戦――共産礼賛史観を修正せよ
スペイン内戦が「民主主義対ファシズム」の戦いだとみなすのは完全な誤認。
ピカソ「ゲルニカ」から始まった共産礼賛史観の嘘八百を徹底的に論破する。


善悪二元論

ロシアのプーチン氏は悪、ウクライナ大統領ゼレンスキー氏は善、という単純な思考でよろしいのでしょうか?


日本で流れるTVニュース、マスコミの多くは「善悪二元論」のように感じます。



善悪二元論(ぜんあくにげんろん)とは、世の中の事象を善と悪の二つに分類する事で世界を解釈する認識法。フリードリヒ・ニーチェは『善悪の彼岸』を提唱し、キリスト教における善神勝利一元論に即した善悪の二元論を批判したとされるが、そうした自らの言説が善悪二元論を呈するという矛盾に陥った。



大東亜戦争の真珠湾攻撃については、卑怯な騙し討ちをした日本が「悪」、宣戦布告なしに攻撃を受けた米国が「善」という考え方。




「米国側」からの情報が歴史的に語られて日本人も卑屈になって半世紀以上が過ぎました。


情報戦

近年、「開戦については米国が日本の攻撃を待っていた」「真珠湾にいた空母二隻は攻撃の数日前に出航していた」などの情報が米国側から流れ、『ヴェノナ文書』の発刊などもあり、【情報戦】というものがが如何に一般国民をどのように洗脳するかについて解ってきました。



ヴェノナ文書は、後のUKUSA協定や国際的監視網の起源となるもので、1943年から1980年まで37年間の長期にわたって、アメリカ合衆国陸軍情報部(通称アーリントンホール、後のNSA/アメリカ国家安全保障局)とイギリスの政府暗号学校(後のGCHQ/政府通信本部)が協力して行った、ソ連と米国内に多数存在したソ連スパイとの間で有線電信により交信された多数の暗号電文を解読する極秘プロジェクト(シギント)の名称である。ヴェノナと表記したり、解読されたファイル群をヴェノナ文書、もしくはヴェノナファイルと呼称する事もある。



戦争の「善悪」はその時代における判定は極めて難しいと判ります。
ウクライナ侵攻も同じく著者の二人が米国、ロシア両国の事情、情報を基礎に縦横に語ります。


バイデン政権は現在その支持率が低下しているので、本年11月の中間選挙では負けるだろう、勝つためには戦争を起こして支持率を上げねばならない。それで米国がウクライナ紛争を引き起こしたのではないか、との推測は当初よりあります。




ゼレンスキーは米国の操り人形でタックスヘイブンに財産を隠している、などの「情報」もあるそうです。米国国防長官ロイド・オースティンはゼレンスキーと会談して武器支援を約束しておりますが、これで儲かるのは米国軍需産業。つまり、兵器の在庫一掃セールということになります。






現在のバイデン政権は頭の悪いF.D.ルーズヴェルト政権のよう。ユダヤ系、フランクフルト学派、ネオコンに牛耳られている疑似共産主義政権であり、中国に厳しい政策を採るはずがないかもしれません。




駐日大使について

・米国は伝統的に、英国やフランスなど関係が盤石な友好国に対しては、政治的能力の高いやる気満々の人物ではなく、名誉職として多額の寄付をした大金持ちなどを大使に任命するのが通例。駐日大使も最近はそうであった。


前駐日大使のケネディ大統領の娘であるキャロラインは当初上院議員を目指していたが、能力に疑問符がつき立候補を断念、大使で処遇されていた。




・現在の駐日大使はラーム・エマニュエル。ビル・クリントン政権の大統領上級顧問、バラク・オバマ政権の大統領首席補佐官、シカゴ市長を務めた大物政治家。


・米国が日本の外交に対して、意のままコントロールしようとする思惑があるのではないか。米国内の親中派の流れを汲んだ人事ともいえる。


米国は国内世論を踏まえて、対中では強硬姿勢のポーズをとる代わりに、日本の態度を若干でも親中にさせてバランスをとる、そんな密約を米中で交わしたのではないか。




戦略核利用のプロパガンダの可能性

・ロシアのウクライナ侵攻後、最近のドイツやインドの動きをみれば、ネオコンの影響力が低下しているのではないか。


・懸念されるのは、絶望的になった民主党やCIA、軍産複合体が戦術核を使用する可能性があること。戦術核の威力は0.3キロトンで広島の原爆の2%程度なので、渋谷や新宿の一角を破壊する程度の威力。


・ネオコンが戦略核を使用し、それをプーチンが使用したとする米国の偽旗作戦の可能性はゼロではない。



偽旗 (にせはた、英語: false flag)、または、偽旗作戦(にせはたさくせん、英語: false flag operation)とは、攻撃手を偽る軍事作戦の一種。海賊が「降伏」の旗を掲げて敵を油断させて逆に相手の船を乗っ取るという行為に由来する。戦術レベルでは古くから海賊旗を伏せ置いたり、偽の白旗や、自国以外の偽の国旗を掲げ、接近して騙し討ちする戦法は知られており、戦争や対反乱作戦に限定されたものではなく平時にも使用され、偽旗工作や偽旗軍事行動とも呼ばれる。




正義のアンパンパンを装うバイキンマン



米国の中間選挙


今年11月の米国の中間選挙。共和党が圧倒的に有利と言われているだけに、民主党が常識では考えられないことをやるのではないかと心配してしまう。


多くの国民が政府や大手マスコミの偽情報に気づき、正しい情報を得て正しい判断ができるようになりたいものです。



しかしながら、トランプ氏の再選か?と噂される中、数日前のニュースのタイミングに驚きます。


【速報】FBI、トランプ前大統領宅を家宅捜索 (2022年8月9日)

【速報】FBI、トランプ前大統領宅を家宅捜索 トランプ氏の声明で明らかに(2022年8月9日)






ウクライナ危機


「The Colder War」5章は、ウクライナ危機の予言の章とも言えます。「正義の戦争」は嘘だらけ! ーネオコン対プーチンと同時に読むことをオススメします。









ご参考

以前、村ゴンブログに載せた記事👇






歴史修正主義


この手の書籍ではしばしば「歴史修正主義」というワードが出てきます。


「歴史修正主義」とは、歴史学や教育において、過去の事実を改ざんし、自らの主張や利益を正当化するために歴史を歪曲する行為のことです。


歴史修正主義者は、特定の政治的、社会的、民族的、宗教的利益に基づいて、歴史を書き換えようとする傾向があります。また、その目的を達成するために、教科書の改変や歴史的事実の改変を試みたり、特定の人物や団体を肯定的または否定的に描写することがあります。


歴史修正主義は、その行為が行われる背景や目的によって様々な形を取ることがあります。たとえば、第二次世界大戦中の日本の侵略行為を肯定的に描写する「戦前主義」や、ナチス・ドイツの犯罪を否定する「ホロコースト否認論」が挙げられます。


歴史修正主義は、歴史の真実を曲げ、歴史を無視することで、社会に深刻な影響を与えることがあります。そのため、歴史を真摯に学び、過去の過ちを繰り返さないためにも、歴史修正主義に対する警戒が必要です。