kazu4000のブログ / 読書日記

語学系、歴史関係とフェチな本が好きです。
本は図書館から借りてます。常に何か読んでいる活字中毒です。

書籍:「新英文法概説」

この本も図書館で借りました。内容は、「文中での機能」という点に着眼して英文法全体を解説しています。2部構成になっていて、パート1では、5文型の代わりに「述部」に着目した文型分類を提案し、文中で句がどのように形成され、それぞれの句が主部・述部・修飾部のどれとして機能しているかを解説しています。
パート2では、品詞を主部になれる品詞と主部になれない品詞に大別して、それぞれの品詞が文中でどのような機能をしているかを解説しています。


従って、英文法を学習しようと一般的に学生や社会人が購入する英文法の参考書、受験参考書としての英文法の解説本ではありません。本のタイトルが「新英文法概説」となっているのでややこしいですが、本の表紙に英文のタイトルで「A new Outline of English Grammer」となっています。


英文の構造をアウトライン的に学ぶための本であるので、英文法学習書のように「冠詞」「時制」「仮定法」について詳しく学習したい人にはこの本は合わないと思います。


例えば、パート2のところでも、「独立分詞構文」に関して数行で少し触れていますが、少なく感じるかもしれません。一般的な英文法の参考書では「独立分詞構文」については下記のように多くの内容が解説されています。



一般的な英文法の参考書の一部👇
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「独立分詞構文」について;
分詞の意味上の主語と文の主語とが一致しないときには分詞の主語を添えて明示する必要がある。
Cheers still ringing in her ears, she slipped out of the stage door.
Other things being equal, the difference in price should be decisive.
He talked on and on, the audience beginning (= and the audience began) to feel bored.
Her aunt having left the room, he declared his passionate love for Helen.
There being no objection, the proposal was accepted unanimously.


*beingが省略される場合もある。
The ceremony over, the crowd dispersed.
Camp made, the boys settled down to relax.


下記の例文は分詞の意味上の主語と文の主語とが一致しないので文法的には誤りとされている。しかしながら、実際には使われている。
Looking out of the windows, the mountains were beautiful.
Being not yet fully grown (=As he was not yet fully grown), his trousers were too long.
Walking in Hyde Park, it’s hard to believe you’re in the middle of big city.


*慣用句:意味上の主語(一般的には人々)を表さずに慣用句的に使われる。
Strictly speaking, this sentence is not grammatical.
We are, biologically speaking, exactly half our father and half our mother.
Talking of traveling ( = Apropos of traveling), have you ever been to Athens?


(備考)慣用句ではないが、分詞の意味上の主語が「一般に人々」と普通に解釈できる場合は、慣用句でなくても下記のような例もある。


This kind of work cannot be done sitting down,
Facing north, there is a large mountain on the right.


*前置詞withがつく例:このwithは付帯状況を表す
With darkness closing in, the rescue party decided to break off the search.
She was learning against the wall with him facing her.
It’s terribly noisy living near the airport, with planes coming over all the time.


*この付帯状況withで、beingの省略と考える例
What a lonely world it would be with you (being) away!
With our children at school, we cannot take our vacations when we want to.
I cannot live on my wages with prices what they are.


*さらに、付帯状況withも省略、beingも省略と考える例
He looked remarkably well, his skin clear and smooth.
Far from giving in or showing any sense of shame, he walked about with airs, his head up.


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この「新英文法概説」の文章は学術的で硬い文章ですが、英語の文中で句がどのように形成され、それぞれの句が主部・述部・修飾部のどれとして機能しているかを詳しく解説しています。パート1のページから順に読んでいくのではなくパート2の品詞の機能のページと並行してパート1を読むと理解が早いです。