kazu4000のブログ / 読書日記

語学系、歴史関係とフェチな本が好きです。
本は図書館から借りてます。常に何か読んでいる活字中毒です。

英語の【フォニックス】(Phonics)について 

英語の【フォニックス】(Phonics)について 


英語において、綴り字と発音との間に規則性を明示し、正しい読み方の学習を容易にさせる方法。英語圏の子供や外国人に英語の読み方、「英語の文字と音のルール」を教える教育方法として用いられています。


例えば「発音 /k/ は c, k, ck のどれかで書かれる」のように、ある発音がどの文字群と結び付いているかを学び、それらの文字の発音を組み合わせて知らない単語の正しい発音を類推することができます。


16種類ある「英語の文字と音のルール」の内の1つ、ルール5で
サイレントE(「MagicE」)というのがあります。


ルール5:サイレントEのある単語は音節内の母音を長く発音する。(長母音で発音する。)


ここで長母音(ちょうぼいん)とは、単純に説明しますと、母音の持続時間が長いものです。これと対照的に持続時間が短いものは、短母音(たんぼいん)です。



しかしながら、現代英語では、長母音「long vowel」は音声学的な長母音を意味していません。例えば、母音のa・e・i・o・u で、baby の /eɪ/、meter の /iː/、tiny の /aɪ/、broken の /oʊ/、humor の /juː/ などは「長母音」です。


また、音声学的には記号 [ː] で表される「長母音」であってもそう呼ばれない場合があります。これは、短母音についても同様です。過去に出版された英語の参考書など「 母音+[ː] で表されるのは「長母音」です。」と言いきっている書籍や英語の先生?も多いのも現実です。母音の長短について述べるときは混乱を招くことがあります。


従って、現在では長母音とは、アルファベットのABCを発音するときのように、母音のa・e・i・o・u をA(エイ)E(イー)I(アイ)O(オウ)U(ウ)を長く持続し発音するパターンと母音+記号 [ː] で iː(イー)oː(オー)などのパターンがあると覚えるといいと思います。


短母音(たんぼいん)は、上記の長母音以外を指します。


例)hint :i は短く軽く発音する。「ィ」のような感じ。*長母音のように「アイ」とは発音しない。「アイ」の「ア」が無くなって「ィ」だけが残ったイメージ。



さて、長母音や短母音についての記述が長くなりましたが、


ルール5:「サイレントEのある単語は音節内の母音を長く発音する。」(長母音で発音する。)で下記の単語の例をみていきます。



bone:最後のeがサイレントE。(発音しないE)これがあるので母音のoは長母音で「オウ」のように発音します。


 kite: 最後のeがサイレントE。(発音しないE)これがあるので母音のiは長母音で「アイ」のように発音します。


date: 最後のeがサイレントE。(発音しないE)これがあるので母音のaは長母音で「エイ」のように発音します。



*説明しやすいように発音をカタカナ表記にしています。正確な発音ではないので実際の発音記号、実際の音で確認が必要です。イメージで捉えてください。



フォニックスを勉強した場合、


メリットは、初めて聞いた単語の音から、その単語のスペルを類推できます。又は初めて見た単語のスペルからその単語の発音を類推できます。



デメリットは、すべての単語がこのフォニックスのルールに当てはまるわけではなく例外も多いです。




フォニックスについて説明を続けます。


アルファベットは26文字です。英語の母音と子音をアルファベットで分けると下記のようになります。



母音:


A(エイ)E(イー)I(アイ)O(オウ)U(ウ) Y(イ)


発音のカタカナ表記はあくまでも参考です。



子音:


B、C、D、F、G、H、J、K、L、M、N
P、O、Q、R、S、T、V、W、X、 Y
Z



(注意) 唯一、Yが母音、子音の両方にあります。


ルール11:yが単語の最初又は音節の最初にあるときは、そのyは子音になります。「i」(ィ)に近い音です。


例)yes,  yam, yet, yeast, yell



一般的に、母音は、 Y(イ)を除いた、A(エイ)E(イー)I(アイ)O(オウ)U(ウ)だけで解説されています。



先の記述では「長母音」を説明しましたが、そもそも母音とは?子音とは?について下記に説明します。


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英語の母音と子音について


日本語を基準に説明すると、母音は 「ア・イ・ウ・エ・オ」の音を、子音は母音以外の音を指します。日本語は、母音のみ、または、子音と母音の組み合わせでできています(「n=ン」を除く)。ローマ字で表すと、例えば「か行」は、か=ka、き=ki、く=ku、け=ke、こ=ko、となります。左側のkが子音、右側のa、i、u、e、oが母音です。日本語の母音はこの5つですが、英語の母音は多数あります。例えば「ア」の音1つ取っても、小さな口で発音する「ア」、口を大きく開けて発音する「ア」、「エ」と「ア」が混ざったような「ェア」、「ア」と「ウ」の中間音の曖昧な音などさまざまです。また、「エィ」「アゥ」などの二重母音といわれるものもあります。


母音か子音かの区別は、a / an ~ と表すときに大切です。「1つの」「1人の」を表すaやanは、原則として<a+子音で始まる単語><an+母音で始まる単語>と使い分けます。「犬1匹」はa dog、「車1台」はa carですが、「りんご1つ」ならan apple、「卵1つ」ならan eggとします。


注意するのは、母音で始まるかどうかは「つづり」ではなく「発音」で決まることです。例えば、hour(1時間、60分)はh(子音)で始まっていますが、「アゥア」と発音するため、「1時間」はan hourとします。


母音について大きくまとめますと、
1.引き伸ばして発音できるので、発音に長い、短いを調整することができる。
2.子音に比べて聞こえる度合いが大きいため、アクセントをつけることができる。



発音記号について


一般的に表記されている発音記号は下記です。


母音


ɪ e æ ɒ
ʌ ʊ iː ɑː
ɔː uː ɜ: ə
eɪ aɪ ɔi aʊ
əʊ ɪə eə ʊə

*2つ母音があるのは「2重母音」です。



子音


p b t d
k g f v
θ ð s z
ʃ ʒ h tʃ
dʒ m n ŋ
l r j w


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音節の分け方について 


音節とは母音を中心としたまとまりで1つの音節内には必ず1つの母音があります。
(2重母音は例外。後で解説します。)
言い換えれば、単語を音節ごとに分けるときは、1つの母音は必ず入るように分けます。


また、音節はこの文字のごとく「音」に関することで、英語のリズム、アクセントに関することではありません。(リズム、アクセントについては他で解説します。)



分け方のルール その1


単語を最初の文字(左から)から確認していきます。母音の次にすぐ子音が1つで、さらにまだ母音がある場合、その子音は次の音節に入れます。つまり次の音節の子音とします。


例)silent : 左から確認していき、まず母音のiがあります。このi 直後に子音のl,
さらにこのlの次に母音のeがあります。この場合はlはeの音節に含めます。
つまり、silとentと分けないで、siとlentに分けます。siが1つ目の音節、lentが2つ目の音節になります。つまり、この単語silentは2つの音節をもつ単語です。


分けるとき頭に入れておくことは、音節は基本的に母音が1つ、子音+母音の形。


単語によっては、1つの単語自体、その単語1つで音節1つもあります。また、長い単語であれば音節が3つのものもあります。



さて、単語を音節ごとに分けた後は、その音節ごとにフォニックスのルール(16種類)を使って、その音節内の母音が長母音の発音であるか、短母音の発音になるかを判断します。


*長母音、短母音の意味、解釈については上記解説を再度確認してください。



分ける手順について


1.単語を音節に分ける
2.その分けた音節ごとに、音節内の母音が長母音になるのか、短母音になるのを判断する。



*単語全体を一度にみて判断するのではなく、音節ごとに区切ってフォニックスのルールを使います。



silentは siと lentの2つの音節に分けました。まず、1つ目の音節siをみます。


ルール4で「音節内の母音が独立しているときは、その母音は長く発音する(長母音)」
というのがあります。


「母音が独立しているとき」とは、「音節の最後が母音のとき、又は母音の後に子音が続いてないとき」の事です。つまり、siは母音のiで終わっています。


上記ルール4を当てはめて、si のiは長く発音、長母音で、「アイ」と発音します。



次に2つ目の音節である lentをみます。


ルール3で、「音節内の母音の後ろに子音が2つ続く場合は、その母音は短く発音(短母音)する」というのがあります。


lentは、eの後にntと2つ子音が続いていますので上記ルール3を当てはめて、eは短母音で短く発音します。「エ」のようなイメージです。


*長母音、短母音の意味、解釈については前述の解説を再度確認してください。




このsilentと同じパターンの単語の例は、下記です。


defend hotel lady polite potato pretend prevent など。




ladyはルール12の「yが単語の最後でその単語の中にy以外に発音する母音がある場合、そのyをeの長母音として発音する」というのがあります。


単語 ladyは最後がyで、このy以外に母音のaがあるので、laのaの方を長母音で発音します。1つの単語ladyで1音節ではなく音節はlaと dyに分かれます。
(yは母音、子音に両方の場合があることを知っている必要があります。前述の解説を再度確認してください。)






 ここで「接頭辞(せっとうじ)」を知っていると、単語を音節にわけるとき理解しやすいです。この中でpretend preventがそれにあたります。


pre- (前の、以前の、先に)が主な意味。tendや ventにpreが付いたもの。接頭辞は1つの音節の区切りとなります。つまり1つの音節です。pretend preventはそれぞれ2つ音節をもつ単語です。但し、接頭辞自体に音節が2つ持つものもあります。接頭辞interなどはinとterに分かれます。



分け方のルール その2



母音の直後に子音が2つあり、まだその後ろに母音がある場合は、その2つの子音は前と後ろの音節に分かれる。



例)contest : まず、単語を左からみて最初の母音はoです。このoの次に子音がntと2つあります。このntをoに入れて音節をcontと分けるのではなく、conとtestに分けます。


1つの音節には、母音が1つ、子音+母音が基本であることを知っていることが必要です。また、contestは接頭辞con-とtestが合わさった単語です。


さて、音節に分けたconとtestをみていきます。


ルール2に「音節の中で母音の後ろに子音が1つ続く場合はその母音を短く発音する。(短母音で発音すること。)」といのがあります。


単語contestで1つ目の音節conはoが母音、この次に子音nが1つ続いています。この場合は母音oを短く発音します。(短母音で発音します。)
oを長母音で発音すると「オウ」のようになりますが、短母音では短く軽く「ォ」の感じです。
*長母音、短母音の意味、解釈については前述の解説を再度確認してください。


ルール3に「音節の中で母音の後ろに子音が2つ続く場合はその母音を短く発音する。(短母音で発音すること。)」といのがあります。


単語contestで2つ目の音節testはeが母音、この次に子音stが2つ続いています。この場合は母音eを短く発音します。(短母音で発音します。)
eを長母音で発音すると「イー」のようになりますが、短母音では短く軽く「ェ」の感じです。
*長母音、短母音の意味、解釈については前述の解説を再度確認してください。




結果、単語contestの母音oとeは短母音での発音であることが分かります。「コンテスト」と短く発音し「コウンテスイスト」ではないということです。


ここで音節の分け方の基本をもう一度説明しますと、



分ける手順について


1.まず単語を音節に分ける。
2.その分けた音節ごとに、音節内の母音が長母音になるのか、短母音になるのを判断する。



分け方のルール その3



複合語はその複合語を構成している単語の区切りで音節に分けます。



例)bettime: betとtimeの2つの音節に分けます。


これと同じパターンの単語の例は、


eyelid, handbag, icehouse, ladybug, newspaper, overpower


これには難点があります。ある程度の単語力がないと何と何の単語が複合されたものか分かりません。icehouseなら iceとhouseと即、推測できそうですがeyelidの場合、lidだけで「蓋」意味する単語であることを知っている必要があります。また、overpowerはoverと powerに音節を分けた後、さらにoverはoとver、powerは poとwerにそれぞれ音節に分かれます。




分け方のルール その1から3迄、載せた単語は簡単なものばかりですが、このフォニックスの「英語の文字と音のルール」を学習すると、初めて聞いた単語の音から、その単語のスペルを類推できます。又は初めて見た単語のスペルから辞書で確認しなくともその単語の発音を類推できるというのがメリットです。デメリットは例外も多く簡単な学習方法ではないのも事実です。また、語彙力を飛躍的に向上させるものでもありません。接頭辞や接尾辞などを学習した方が効果的です。



では、既に前述でいくつかのルールを説明済みですが、メリットもデメリットも踏まえた上で16種類の「英語の文字と音のルール」を1つ1つ次の記事から説明していきます。