kazu4000のブログ / 読書日記

語学系、歴史関係とフェチな本が好きです。
本は図書館から借りてます。常に何か読んでいる活字中毒です。

書籍:「英語の冠詞がわかる本」

tこの本は図書館で借りました。定冠詞、不定冠詞の用法は奥深く難しいものです。


「英語の文章の中で修飾語(修飾語句含む)がついた名詞、つまり限定された場合はtheがつく」と単純に暗記していました。


Peter is the captain of our soccer team.


これはよく理解できます。常識的にどんなスポーツチームでもキャプテンは1人だと思います。Peterを「限定」しているので名詞のcaptainにはtheがつく。


Henry is a member of our soccer team. 


サッカーチームにHenryはおそらく一人しかいないだろうし、「限定」しているのではと思ってしまうが、Henryが唯一の存在であること、特定、限定しているのではなく、文章の意味から「何人かいるサッカーチームのメンバーの中でHenryはその内の一人なんですよ。」と説明しているだけ、つまり特に一人「only」を強調している訳でもく、限定していないので、名詞のmemberに単に一人を表す不定冠詞のaがつく。


単純に「修飾された名詞には定冠詞のtheがつく」と暗記していると間違ってしまう。



Idomeneo is an opera Mozart wrote in 1971.


これも同じ考えです。モーツァルトが1971年に書いたオペラはIdomeneoだけなので、「限定」されているように考えて、定冠詞のtheではないかと思いますが、Idomeneoそのものに限って説明しているのではなく、あくまでも、Idomeneoがモーツァルトの作品のなかでどんな内容か、「どの」オペラなのかではなく、「どんな」オペラなのかを説明しているだけなので名詞のoperaには不定冠詞のa(an)がつきます。


文章の意味、ニュアンスを確実に理解していないと間違ってしまいます。



下記は文法的な間違いはなく、正しい用法です。しかしながら、意味は大きく違います。


(A) I know a man who can speak Swedish.


(B) I know the man who can speak Swedish.



(A)は「私は一人のスウェーデン語を話す人を知っています。」ということですが、もしかすると、ロシア語を話す人、韓国語を話す人など色々知り合いがいて、そのうちロシア語を話す人も知っていますよ的なニュアンスも感じます。単にスウェーデン語を話す人を知っていますという意味であって、その人を特的した「どの」人ではなく、「どんな」人を説明しています。


(B)は、その人物が既に話題に出ていて、「私はスウェーデン語を話す、まさにその人物を知っていますよ。」と「特定」しているニュアンスがあります。つまり「どの」人なのかを「特定」しています。単に「どんな」人なのかを説明しているものではありません。



定冠詞、不定冠詞の用法はとても奥深いものだとこの本で勉強になりました。


但し、これらの用法にも多くの例外があります。例えば、ミケランジェロの「最後の審判」は文保的には「The Last Judgement」ですが、Michelangelo's "Last Judgement"と所有格の名詞になっているのでtheが省略されます。The Last Judgementと言えば有名なのでtheが付かなくても分かりますが、それほど有名ではない作品には所有格の場合でも冠詞がつく場合もある(Conan Doyle's A Godfrey Halliwell's The Arts Today)とこの本では説明されています。
ではどのレベルまでが有名なのかについては主観的なことなので難しく、当然ながらこの本ではそこまでは説明されていません。
このあたりまで理解するにはこの本では不十分ですが、冠詞の概要を短時間で大雑把に理解するにはちょうどいい本だと思います。