kazu4000のブログ / 読書日記

語学系、歴史関係とフェチな本が好きです。
本は図書館から借りてます。常に何か読んでいる活字中毒です。

書籍:【通関士スピードテキスト 2018年度版】 レビュー その24

レビューの続きです。これは通関士試験だけの話ではないですが、様々な資格試験で「間違いさがし」の出題はよくあります。出題文章のパターンとして大きく2つあると思います。
1)文章全体として意味が成り立っていないパターン
2)異なるキーワードが混在しているパターン 



まず、条項を覚えているのが大前提ですが、1)の場合は、全文を細かく読んで全体の文章として意味が通っているか、全体のつじつまが合っているかを確認した上で、さらに使われているキーワードはその出題文章に適応しているかを判断する方法で、じっくり時間をかける必要があります。
2)の場合は、先に異なるキーワードが混在することを気付いた場合なので、そのキーワードを全体の文章に対して合っているか、違和感がないかを確認する方法で、上記1)方法ほどは時間をかける必要はありません。
但し、この2)のパターンで異なるキーワードに気付かなかった場合は、1)の方法を使うしかないですが、この場合に様々な解釈ができるので相当時間がかかってしまいます。



例えば下記2つの問いはどちらとも✖(間違い)ですが、解き方が異なります。



問1)税関長は過少申告加算税を賦課しようとするときは調査により当該過小申告加算税の計算の基礎となる税額及び納付すべき税額を決定するが、当該決定した後その決定をした納付すべき税額が過大又は過小であることを知ったときは調査により当該決定に係る納付すべき税額を変更する更正をすることができる。


*この出題文章は全文を細かく読んで「賦課課税方式」に関することであることに気が付いて、この決定は、「賦課課税方式での決定」と読み解く必要があります。



問2)税関長が更正または決定した後、その更正または決定した税額が過大又は過少であることを知ったときは調査により当該更正または決定に係る税額を変更する決定をすることができる。


「更正」は申告納税方式における納税義務者からの「更正の請求」だけ。また、「決定」は、納税義務者が納税しなかった場合に、税関長から行政処分として課税を決定するので、最初の下線部を読んだ段階で、使用される対象が異なるキーワードが使われているので、この出題文章は間違いであるとすぐ判断できる。全部を細かく読む必要はない2)の方法です。日本語文章の特徴で最後の数文字で全文をひっくり返すこともできるので文章全体をまったく無視、気が付いた下線部以外をまったく読まないのは危険です。