kazu4000のブログ / 読書日記

語学系、歴史関係とフェチな本が好きです。
本は図書館から借りてます。常に何か読んでいる活字中毒です。

書籍:【通関士スピードテキスト 2018年度版】 レビュー その23

通関士試験の関する動画のレビューです。とても分かりやすく解説されている動画がありました。動画名は「あやふや知識総解決講座」です。通関士試験は法令に関する出題のため、その文章が特殊で難しい表現です。同じように感じている方も多いようで、その質問に答える形の動画です。例えば、


「輸出しようとする貨物・・・」という表現について


この表現は多いです。私も最初悩みました。輸出申告が終わった段階なのか、許可が下りた段階なのかについて、この少ない文字から読み取るのは困難でした。
結局、この表現は、輸出許可をまだ取れていない内国貨物と理解しなければならないようです。許可がされた外国貨物は、「輸出を許可を受けた貨物・・・」という文章表現になっているとのことです。



「保税蔵置場に置かれた・・」と「保税地域にある・・・」とう表現について


「保税蔵置場に置かれた外国貨物で・・」の文章表現の場合、「蔵入れ承認された・・」と読み解く必要があります。こうしないと問題が解けないのです。


課税物件の確定の時期に関して、関税法の第4条1号では下記のような条項になっています。


第四条


一 保税蔵置場又は総合保税地域に置かれた外国貨物 


➡ 課税物件が確定するのは、蔵入承認又は総保入承認の時


四 保税地域にある外国貨物又は第三十条一項第二号(外国貨物を置く場所の制限)の規定により税関長の許可を受けた外国貨物で、亡失し、又は滅却されたもの(第一号、第二号、第三号の二、次号、第五号の二及び第八号に揚げるものを除く。)



➡ 課税物件が確定するのは、亡失又は滅却の時


四の方は、総合的に保税地域にあるもの全部のことを意味していており、括弧内を
除いている。つまり、一の「保税蔵置場又は総合保税地域に置かれた外国貨物」は保税地域に長期蔵置するのが目的であるため、「蔵入承認されたとき」と読み解かなければなりません。


特にこの4条は「課税物件の確定の時期」について書かれている条項なので、「時期」、つまり、時間的背景、時間的状況を明確にして、この条項自体の文章を理解しないと、出題文章を理解するのはかなり困難です。


理解をややこしくしているのは、まず基礎となる条項を読んで理解する、覚えるとうことをするわけですが、この4条は「課税物件の確定の時期」についてのの条項の順番として、先に「例外」が書かれていて、次に総合的なことが書かれているのが原因です。かつ、時間の長さの違いや時間的背景が条項の文章に隠れているのでそこを理解しないと、出題文章で同じ条項を使ってさらに文章を変化させているため、文章から状況を読み解く必要があります。これは日本語特有の特徴かもしれませんが、主語がなくても文章として成り立ち、読むことができることです。日本語として「・・にある」と「・・・に置かれた」についてこれらの言葉の意味ではなく大きく違うところは、時間的ニュアンスの違いです。少なくとも「・・・ある」の方は、過去からまたは少し前からそこに存在する、又はかなり前(過去)から存在するニュアンスがあります。それに反して、「・・・に置かれた」は今、その動作(置く)をした、又はたった今、置いたところ(動作完了)のニュアンスがあります。英語であれば、have been placed  と was placedの違いですが、文字が異なるので時間のニュアンスを視覚的に捉えることができます。日本語は結局、全文を読んだ上で最後に解釈をしないと理解できない難しさがあります。このようなところは画像かイラストが欲しいところです。