kazu4000のブログ / 読書日記

語学系、歴史関係とフェチな本が好きです。
本は図書館から借りてます。常に何か読んでいる活字中毒です。

書籍:【通関士スピードテキスト 2018年度版】 レビュー その21

レビューの続きです。課税価格を決定するのに『売手帰属収益』というのがあります。輸入においては課税価格に加算する要素になります。この解説にイラスト図も載っているのですが、すぐに理解できませんでした。


買手からみて、売手ではなく買手側の協力者に売上の一部を支払うなら理解できるのですが、契約をしている売手へ支払う?それなら最初から価格に反映させておけばいいのに。。と思ってしまいます。おそらく、「貴社の商品を扱わしてください。何卒、販売させてください。」の世界で、ものすごく売る側の立場の強い販売形態を想像します。


もうかなり以前になりますが、学生の頃、家電の量販店でアルバイトをしていました。家電を売ったときのその売上の一部をS〇〇Yさんに支払っていたのを思い出しました。でもこっちは一生懸命、売っているのに。。。どうして商品代金とは別にお金を払うのか?素朴に疑問をもっていたものです。


さて、『売手帰属収益』については、原則で考えれば、売手=輸出者は製造原価や販売経費、販売利益計上して輸出価格を決定するのが普通です。


しかしながら、輸入国での販売が充分な利益幅を確保して高額で売れると見込めるような商品については、買手(輸入者)が販売で得た利益の中から、その利益の一部を利益として事後に回収する方が大きな利益幅を確実に回収できる場合があります。このような場合売手は、買手に対して輸入取引の条件として、買手が販売した販売額又は売上げ収益の一部を売手に支払う契約がなされることがあるようです。


実際の法令では下記の通りです。( )の中は文字を追加しました。通関に関する法令の文章は特殊だと思います。詳しく文章は1つの文が長すぎて主語が何か途中で分からなくなるし、短い文章は言葉足らずで、こちらが語句を補いながら読まないと理解し難いです。


【関税定率法 第4条第1項第5号】


買手が行った輸入貨物の再販又は使用等の収益(売上代金、受取使用料等)が、直接に
(売手に)又は間接に(売手が指定する者に)帰属する場合であって、かつ、その帰属する額が明らかな場合には、その収益は、売手に対する支払期日が定められているか
どうかにかかわらず、現実支払い価格に加算しなければならない。