kazu4000のブログ / 読書日記

語学系、歴史関係とフェチな本が好きです。
本は図書館から借りてます。常に何か読んでいる活字中毒です。

書籍:【通関士スピードテキスト 2018年度版】 レビュー その17

レビューの続きです。P105の7章「課税物件の確定の時期、適応法令、納税義務者」のとても重要な章です。本の編纂としては一番最初に必要と思います。数か月前より初めて通関士関係の本のレビューをしていますが、他の法令や資格関係の本と違い、専門用語は英語を安易にカタカナに変えただけの用語は一切なく、全て「漢字」。従って、漢字の意味から想像すると覚えやすいです。しかしながら、?と感じたのは、課税原則の考え方のところで、「課税を課する場合には、①いつの時点の貨物の性質、数量を基礎とするか・・・」の「性質」です。性質?、文章の流れから漢字としては「内容」や「仕様」では?と思ってしまいました。違和感があるのは覚え難いです。語群選択の出題で間違えそうです。
また、この本では「考え方」について解説されていますが、分かりやすくするために式を載せているのだと思いますが、考え方の「順番」について解説不足なのでかえって理解し難いです。


要するに、下記の通り①②③の順です。


① 課税物件のいつの時点の性質、数量を基礎とするかを決める。
       ↓
   「課税標準」が決まる。


② 上記①の「課税標準」が決めた後、いつの日の法令にするかを決める。
       ↓
   「適応法令」が決まる。


③ 上記①と②を掛けると、「税額」になる。この「税額」を誰が払うかを決める。つまり、「納税義務者」は誰になるのを決める。



*上記①、②は「時期、日」の時間的概念、③は対象となる人。
ここで、対象となる人は、「輸入者」なのにわざわざ「納税義務者」という用語を使っているのは、例外の解説で、納税義務者は輸入者だかでなく通関業者、総合保税地域の貨物の責任者の場合にありえるからだと知りました。


次に【直ちに徴収される関税ー全てが例外となる場合】についてこの本では表を載せています。日本語としてのニュアンスの話になりますが、「~の時、~の日」この違いは重要です。この本では、課税物件の確定の時期となっていますが、時期を用いないで「時」の方が理解しやすい。「時」は、時間的にその瞬間、時間的なポイントを指しています。一方、「日」は「時」が決まったその日を指しています。つまり、課税物件の「時」が決まってから適用法令の「日」が決まるのです。時間的な順番があるので、「時」と「日」を使い分けしています。他の参考書やネットで混同されているのが見受けられます。この本ではこのニュアンスの違いは解説されていません。但し、ひらがなで「~とき」は、時間的に大きな「~の場合」や「~の条件では」なども表現されるので注意が必要です。




課税物件の確定の時期 適用法令 納税義務者
原則 輸入申告の時 輸入申告の日 輸入者
保税地域等で亡失、滅却 亡失、滅却の時 亡失、滅却の日 保税地域等の許可を受けた者
場外作業、使用の許可 当該許可がされた時 当該許可がされた日 保税地域の許可を受けた者
保税展示場搬出機関満了 関税を徴収すべき事由が生じた時 関税を徴収すべき事由が生じた日 保税展示場の許可を受けた者
船(機)用品積込承認 承認がされた時 承認がされた日 承認を受けた者
保税運送承認 承認がされた時 承認がされた日 承認を受けた者