kazu4000のブログ / 読書日記

語学系、歴史関係とフェチな本が好きです。
本は図書館から借りてます。常に何か読んでいる活字中毒です。

書籍:【通関士スピードテキスト 2018年度版】 レビュー その16 *按分の計算

レビューの続きです。通関士試験では必ず、按分の計算が必要です。按分の計算には様々な方法がありますが、大きく下記の2つの方法があります。


① 価格按分 ➡ 換算率を使う


②重量・容量按分 ➡ 個別按分する


*上記①で②の個別按分の計算方法も使えます。


例)INVOICEに下記品目、費用10500円を按分したい場合。(換算レートは110円とする。)


a)   $100.00 
b)   $90.00
c)   $50.00 
d)   $60.00 


合計$300.00



通常は、上記②の方法を使います。たいていの通関士試験の参考書、動画ではこの方法が解説されています。


先に各品目の日本円を出しておきます。後でもOKです。


a) $100.00 X 110円 = 11000円 
b) $90.00 X 110円 = 9900円
c) $50.00 X 110円 = 5500円
d) $60.00 X 110円 = 6600円


合計$300.00 X 110円 = 33000円



さて、通常の按分計算②では、按分したい額を各項目に掛けて(X)、それを項目全部、つまり合計で割ります。(÷)
なぜ振り分けるのに、掛ける(X)の?と素朴に疑問をもつ方も多いようです。
合計は 33000円ではなくて、$300.00の方です。INVOICEに書いてある金額です。計算不要です。


a) $100.00 X 10500円 ÷ $300.00 = 3500円
b) $90.00 X 10500円 ÷ $300.00 = 3150円
c) $50.00 X 10500円 ÷ $300.00 = 1750円
d) $60.00 X 10500円 ÷ $300.00 = 2100円


これが、10500円を按分した計算結果です。合計10500円になっています。


課税価格を解答するとき(マークシートへの記入)は、按分した価格なので先に換算レートは110円で計算しておいた日本円を合わせた金額が解答です。



a) 11000円 + 3500円 =14500円
b) 9900円 +3150円 =13050円
c) 5500円 +1750円 =7250円
d) 6600円+2100円=8700円


以上までは通常の按分方法②です。価格、重量・容量按分すべてに適応します。通関士ではなく税務局に務めている方にも聞きましたが、この方法が一般的です。


さて、①の換算率を使う方法はもっと早いです。貴重な試験時間を短縮できます。
各a)からd)まで掛けたり、足したりしないで、換算率を1つ出して、掛ける作業をするだけです。


INVOICEに書かれている合計$300.00に換算レートは110円を掛けて全体の日本円を出します。それに按分したい費用、10500円を足して、INVOICEに書かれている合計$300.00で割るのです。そうすと換算率の数字が出ます。
それを掛けるといきなり解答がでます。その数字をマークシートへ記入するだけです。


$300.00に換算レート110円を掛けて、33000円。
それに按分したい費用、10500円を足して、43500円。
43500円を$300.00で割ると、145が換算率の数字です。


この数字145をINVOICEの各品目に掛けたのが解答です。


a) $100.00 X 145円 = 14500円
b) $90.00 X 145円 = 13050円
c) $50.00 X 145円 = 7250円
d) $60.00 X 145円 = 8700円



                         (INVOICE全体の額 X 換算レート) + 按分したい費用
   換算率 =        -------------------------------------------------------------------------
                                                        INVOICE全体の額




試験中、かなりの時間が短縮できます。上記は分かりやすいように割り切れる数字の例です。実際の試験問題では割り切れないパターンが多いです。出題文章に割り切れない場合については、「1円未満の端数がある場合は、これを切り捨てる」と書いてあります。



(注意)INVOICEの品目の中で一部のみ費用がかかる場合が稀にあります。考え方は上記按分方法と同じです。仲介料、製造のための派遣費用などは各品目に加算し、冷蔵費用は一部の品目のみに加算する場合などもありますので、出題文章をよく読むことが大切です。
また、他の参考書で上記同じ出題の解説で、換算率を出して、それに為替レートを足して
1つの換算率で解答する方法を解説している本がありました。しかしながら、これは予め答えを知っている方が逆から解いて解説していますので私のように素人には理解できませんでした。