kazu4000のブログ / 読書日記

語学系、歴史関係とフェチな本が好きです。
本は図書館から借りてます。常に何か読んでいる活字中毒です。

書籍:【通関士スピードテキスト 2018年度版】 レビュー その14

レビューの続きです。この本で「課税価格の決定」に書かれていますが、特に「輸出申告」出題文章で「〇〇〇の手数料、〇〇〇のために買手が支払った等」の表現がよく出てきます。それを申告価格に入れるべきか入れないべきか、、その中でも「仲介料」と「買付手数料」の解釈に悩むことがあります。


「仲介料」とは、
売手及び買手のために、つまり、双方のために仕事をしたことについて支払われるもの。加算要素であり、申告価格に加算します。


「買付手数料」とは、
買手のみのために仕事をしたことについて支払われるもの。控除要素であり、申告価格に加算しません。これは読んで字のごとく、買付となっているので、買手(輸入者)にとって個人的にかかった費用(買手側の都合での費用)なので申告価格には入れないことは理解できるのですが、出題表現は「買付手数料」と書かれている場合は少なく別の表現になっています。文章の読み方によっては「仲介料」とも解釈できそうな表現もあり難しいところです。


また、「買付手数料」と「仲介料」というこ語句はよく似ている言葉だと思います。文字だけで判断するわけにもいきません。買付するためにその仲介を第三者に依頼したときの手数料は、仲介料になります。この「買付手数料」という専門用語がややこしくしているのだと感じます。


そもそも、課税価格とは、関税定率法 第4条第1項によると「当該輸入取引に関し買手により『売手に対し』又は『売手のため』に、当該輸入貨物につき現実に支払われた又は支払われるべき価格」です。「売手のために」支払うものを課税価格とする(加算要素とする)としているので、買手のためだけに支払われる買付手数料は加算されるべきではないのです。


これは、貨物の価値からも考えることができます。
課税価格は、輸入港到着までの貨物の価値ですが、特殊な状況がなければ、貨物の価値は「売手」が掛けたあらゆる経費を積み上げたものです。
「買手」が必要とした費用は、売手にとって「必要なものではないもの」で買手が自社でやろうが、外注しようが「売手」にとっては関係ない費用です。


「買付手数料」についてまとめとみると。。


出題文章を読んで、INVOICEに含まれていると判断した場合;
INVOICEから「買付手数料」を引かなければなりません。


出題文章を読んで、INVOICEに含まれていると判断した場合;
NVOICEに対して何もする必要はありません。


出題文章を読んだとき、費用に関する表現については
売手側の視線で、その費用は売手のためにしてもらったのか、買手が自身のためにしたことなのかを考えながら読むと分かりやすいです。「輸入申告」の問題では、自分が買手側(輸入者)として考えるのが普通ですが、費用については必ず売手側として考えます。