kazu4000のブログ / 読書日記

語学系、歴史関係とフェチな本が好きです。
本は図書館から借りてます。常に何か読んでいる活字中毒です。

書籍:【通関士スピードテキスト 2018年度版】 レビュー その7

レビューの続きです。やはり「減免税、戻し税」の章は難しいです。
この本は、「〇〇〇は・・・・・である。」と詳しく書かれていますが、なぜそうなるのか、なぜそう解釈するのか、どのように考えればそうなるのかについては解説がありません。ここはよく出題されるので注意を喚起する「着眼点」は載っていますが。。。


例えば、通関士試験の中で、「減免税、戻し税」の部分は、複雑でとても覚え難い内容です。このあたりはこの本では図、イラストが載っていますのでイメージしやすいです。
しかしながら、
「輸入貨物の関税の額に、当該貨物が輸出の許可の際の性質及び形状により輸入されるものとした場合の課税価格の当該輸入貨物の課税価格に対する割合を乗じて算出した額の全額を軽減(定率法11条、施行令4条)」と解説されている文章があります。さすがに文章を読んだだけではどういうことか分かりにくいので「減税額の考え方」として図が載っています。


60万円のモノを外国で加工または修繕してもらうために日本から輸出して、加工または修繕が完了したら、その外国から日本へ輸入します。ようするに戻してもらいます。当然ながら加工又は修繕をしたので費用が発生します。輸入するとき、加工又は修繕が完了したモノは輸出したときの60万円ではありません。課税対象価格が60万円のままではく、60万円よりは上がります。それが、40万円(加工又は修繕費)とします。そうすると輸入時の価格は100万円となります。この100万円に対して、関税が10%かかるとします。ここは通常の輸入申告の考え方です。
しかしながら、60万円分は元々、日本側のモノであり、それが輸出した後、輸入で戻ってきただけなので、60万円も含んだ100万円に対して課税するのはおかしいのでは?との考え方だと思います。また、そう解釈した方が理解しやすいです。


そこで、最終的に輸入した日本側のこの10万円の関税分を軽減してあげましょう。といことになります。しかしながら。ここで「免税」にはなりません。40万円分(加工または修繕分)は外国でやってもらった分、つまり輸入品、関税対象品(課税貨物)です。
「減税」するだけです。その計算方法が、この本で図と文章で載っていますが、「考え方」は書いていません。


素人なので疑問に思うのは、輸出申告するとき、INVOICEから60万円と確定しているなら、60万円だけに課税すれば?とか、本来60万円であるとしても、30、20万円などとして低い金額でINVOICEを作成し輸出申告すれば、この本に載っている計算方法では意図的に課税を安くすることもできるのでは?と思ってしまいます。