kazu4000のブログ / 読書日記

語学系、歴史関係とフェチな本が好きです。
本は図書館から借りてます。常に何か読んでいる活字中毒です。

書籍:【通関士スピードテキスト 2018年度版】 レビュー その5

レビューの続きです。「輸出申告」「輸入申告」の出題で実行関税率表を使いますが、そこには英語が併記されています。いくつかじっくり確認してみました。いくつか気が付いたことがあります。


第20類のところで、
「調製し又は保存に適する処理をしたその他の野菜(冷凍していないものに限るとし、食酢又は酢酸により調整し又は保存に適する処理をしたもの及び第20.06項の物品を除く。)」


下記のような文章であれば分かりやすいと思う。


・・・・したその他の野菜。(食酢又は酢酸により調整し又は保存に適する処理をしたもの、冷凍しているもの及び第20.06項の物品は除く。)


otherwise than by ....... acid, not frozen, other than.... の部分で、「not frozen」を「ものに限る」と訳されていますが、英語文章としては、それほど強調(限定)されていません。「含まない」程度だと思います。「冷凍しているもの以外」とした方が分かりやすいのでは?「undenatured」(変性していない)など典型的だと思います。un+de+ nature +-ed、「否定」のニュアンス接頭辞 +「減、下」のニュアンスの接頭辞 + 動詞 +動詞を過去分詞にする-ed、結果として過去分詞の形容詞的用法を使っています。
つまり、1つの形容詞にしています。which is not denatured...とすると単語数が多くなるからだと思います。



edible(食用)という単語がよくでてきます。「suitable for use as food」という意味ですが、edibleであれば1語で済むので可能な限り単語数を少なくしているのだと思います。
heading,prepared, preparations, dose not apply, does not cover, includingもよくみるパターン。


「..., whether or not ...(A)..., but not ...(B).... 」これは最もよくある表現。英文法での構文でもありません。(A)と(B)の部分には、ほとんど名詞で、「(A)と(B)はこの項には含みません。」と表現しているだけです。品名の次に括弧()で書かれている部分です。品目と区別をつけるために括弧をつかっているのかどうかわかりませんが、英文としては、サブ的な重要性を意味する括弧のニュアンスはないと思います。実際、サブ的な情報の場合は英文では()を使っています。


また、完璧に訳されているわけでもありません。特に必要なければ訳されていない単語もあります。


in no other heading of the Nomenclature.  「この表の他の項には・・・」となっていますが、 Nomenclatureは「命名法」です。


面白いと思ったのは、カタカナを書いているだけの日本語訳もありました。


Essential oils(terpeneless or not )の括弧の部分が、「テルペンを除いてあるかないかを問わない」と訳されていました。テルペンって何?
aqueous distiliatesも「アキュアスディスチレーション」とカタカナのみ。何のことか分からない。固有名詞ではないはず。せめて「水性蒸留物」と訳せないのでしょうか。