kazu4000のブログ / 読書日記

語学系、歴史関係とフェチな本が好きです。
本は図書館から借りてます。常に何か読んでいる活字中毒です。

書籍:「バンクーバー 発音の鬼が日本人のためにまとめた ネイティブ発音のコツ33」

この本も図書かで借りました。英語の発音に関する本で、発音記号の代わりに「カタカナ」を載せているのがよくありますが、この本は、「ひらがな」をかなり実際の英語の発音に近く書いています。発音の入門書として役に立つと思います。1つ気になるのは、P105で「リンキング(子音+子音)」「重なる音の子音は、やや長めに1回にまとめて発音する」の解説で、
Some more (サモゥー) I feel like taking --- (ァ フィーライキン・・)の例文は同じ音の子音が重なっているので上記法則は理解できますが、
例文 His success is surprising.で、is[iz]の[z]と surprising のs[s]がなぜ「つながる」のか、なぜ、「やや長めに1回でまとめて発音」になるのか疑問がでると思います。[s]と[z]は確かに同じ子音の仲間ですが、どうやってまとめて1回で発音するのか?この本ではこのポイントが説明不足です。これは、他の参考書では、「s、zは次の音がs、zの音と重なるときは、前のs、zは無音になる。」という法則が解説されています。
This suit. sが重なっていますが、決してsとsをまとめて発音しているのではなく、Thisのほうのsを落として(無音)いるのです。また、These suits.の場合、These の[z]とsuitsの[s]をまとめて1回で発音できるはずがないので、Theseのseの部分、[z]を落として(無音)いるのです。
要するにこの本で解説されている「やや長めに」は合ってますが、この本で解説されている「まとめて」ではなく、前の文字、つまり、sとzが落ちて無音になるのです。
また、P41で二重母音について、[iər] [uər] [eər]を載せていますが、この内、 [eər]は間、この表記ではなく、 [ɛər]です。  [ɛ]は二重母音だけに使われる音で、[e]と[a]の中間音です。「あ」と言うつもりで「え」と言えば近い音がでます。さらに、二重母音の[ɔər]が抜けています。せっかくいい本なのに基本的なミスが目立ちます。
CDの方は、著者がわざと、日本人がよくする英語の発音をして、次に正式な発音、ネイテイブの発音をしますが、ほんの少し訛りがあります。それがかえって日本人には理解しやすいかもしれません。この音声を記憶するより、この本で解説している内容をしっかり覚えて、発音自体は別の発音専用の本で学習すべきと思います。