kazu4000のブログ / 読書日記

語学系、歴史関係とフェチな本が好きです。
本は図書館から借りてます。常に何か読んでいる活字中毒です。

書籍:「発信型英語 10000語レベル スーパーボキャビル」

この本は図書館で借りた本ではなく、10年以上前に単語力アップの為に購入した本です。TOEICスコアアップには大いに役立ちました。この本自体は2000年の発行されたものであり、内容については色々改訂されていると思いますが、レビューしてみます。


この本は大きく2部の構成に分かれており、1つ目は一般社会、犯罪関係、サイエンス関係など普通の単語参考書と同じくカテゴリー分けしてあるパターンですがその分類は豊富です。2つ目の構成は類語群として同じような意味の単語を並べて一挙に覚える仕組みになっています。その他の構成として、所々のページに復習テストと「語源でボキャビルスーパーアップ」のページが挟んであります。


この本の全体をざっくりレビューしてみますと、


1) TIME,NesweekのReadingに対応?


これを全部覚えてもTIME, Newsweekをすぐに読めるようにはならないです。TIME誌をめくって対応する単語をこの本で探しても見つけるのは困難です。もし見つかってもご存知の通りTIMEやNewsweekは言葉の類義語や言い換えなどで、単語を使って韻を踏む、軽い皮肉表現などを「言葉の遊び」楽しむ雑誌なので、単語の意味は分かっても文全体の意味を理解することは難しいです。また、この本に載っている単語はTIME,Newsweek、英字新聞を読むことに限って言えば、基本的な単語で知っていなけれならない単語ばかりです。


2)単語の和訳について


この本には、アウトソーシング、リコール、パラリンピックなど日本では既にカタカナ英語で使われていて、一般常識として知っていなければならない単語が数多くこの本には載っています。気になるのは、それらをわざわざ、日本語に置き換えて説明しています。このような場合はカタカナ英語も並列して載せれば理解しやすいと思います。
要するにこの本に載っている単語は基本的な単語が多く覚えやすいということです。


3)載っている単語の新しさについて


当時の米国での政治、経済でよく使われたちょっと時代遅れした単語が目につきます。また、さすがにコンピューター、サイエンス関係の単語のところでは、英字新聞などでは今はもう使わないだろうなあと感じる単語が多くあります。びっくりしたのは、犯罪に関する単語のページで、Unabomber (University and Airline Bomber を短縮した造語) 爆弾魔セオドア・ジョン・カジンスキーをの載せている箇所です。現在では、まずこんな単語、覚える必要はないでしょう。今は改訂版が発行されているでしょうから問題ないとは思いますが。。


4)例文について


TIME,Newsweekの雑誌の一部を使った例文が載っているだけです。本のページ構成の関係もあるとは思いますが、各単語についてももう少し例文が欲しいところです。


5)語彙力診断テスト、復習テストについて


テストが載っているのはとてもいいことですが、答え合わせをするとき、回答がすごく見難いです。数字と単語が雑然と並んでいるだけです。もう少し並び方を変えるか、どちらかを太文字にするか考慮が必要です。要するにセンスが悪いです。出題問題の内容はいいと思います。


6)類語群について


この本の後半部分が類語群のパートですが、すごく気になります。例えば、


         (knotty,thorny,sticky,pesky,ticklish,touchy) problem. やっかいな問題 


というのが載っています。まず、この順番ですが、よく出る順番になっているのかどうか説明がないので不明です。また、意味やニュアンスは微妙に違います。まあ、おそらくそんな細かいことは考えないで、ざくっと同じような意味の単語の仲間として一挙に覚えてしまおうというコンセプトだと思いますが。。この本の後半すべてはこのパターンなので、面倒でもすべて英英辞典などで単語の正確な意味、ニュアンスの違い、使われ方を確認した方がいいと思います。口語で使われる単語なのか、フォーマルで使われるのか、また、動詞などで重要なのは、例えば、afflict (悩ます・苦しめる)は、肉体的・精神的苦しみの両方に使えます。


Grief from the memory of the death of John's mother still afflicted him ten years later.  (精神的苦しみ)


The sportsman had been afflicted with knee pain ever since an accident in his youth.   (肉体的苦しみ)


このような場合は、いいのですが、単語によっては同じ意味でも、結びつく単語が決まっているものがありますので注意が必要です。この類語群の覚え方は、ざっくりと、大きな意味を覚えて、後で細かくニュアンスや使われ方を必ず調べたほうがいいと思います。




自分はこの類語のパートは、意味を調べてノート書き写して専用ノートを使って覚えていきました。


7)発音記号、アクセントについて


重要な単語には発音記号などが載っていて役に立ちます。自分で発音しながら覚えていくのにいいと思います。全部の単語には発音記号が載っていないので残念です。


8)「語源でボキャビルスーパーアップ」について


greg 「集まる」、tor「ねじる」、cep cap,ceive 「受け取る」など語源を覚えて単語力をパワーアップしようというもの。これに結構、ページ数を割いています。個人的にはこの部分はこの本の中で最も好きな部分です。
だたし、こじつけやダジャレ?かなと感じるものも載っています。 例えば、


【 here(heri)「ひっつく」ーあ!ドヒャー(adhere) とひっつく 】です。


昔、受験勉強時代に「連想記憶術」という英単語学習本があったのを思い出しました。(笑)


【 pro「火」「熱」ーパイロットは火が好き? 】


飛行士からクレーム大丈夫?個人的にはこれ好きです。この手の語源に関する説明が結構多いです。もしかすると、著者はとてもユーモアがある方かもしれません。この本全部、このパターンでやってほしい気分です。


9)句動詞イデオムのパート


この本の最後のパート4でおまけのように付いている約20ページの句動詞イデオムの部分は、まったく解説がついてなくていきなりテストをする仕組みになっています。少しは説明が欲しいところです。この本のイデオムのパートについては、列挙してあるだけなので、例文が載っているちゃんとした英単語参考書や、又は辞書で正確な意味を確認しながら使っていけばいいと思います。


また、イデオムのテストについてですが、アルファベットと単語とが紛らわしく答え合わせに非常に時間がかかります。また、選択する単語が解答&解説のすぐ下にあるページがあり、テストする際、解答が見えてしまいます。本当にへたくそなレイアウトです。これでは使えないので、結局、自分は下記のようにエクセルに入力し紙に印字して使いました。


また、この本はいきなりイディオムのテストをする形式になっていますが、下記のように最初に日本語が書いてあって、次にイデオムと解説、それらを学習した後でそテストをすす方式にすればいいと思います。


句動詞のイディオムPart1


1) 売上はジリ貧となる sales are petering out
2) 親のスネかじりをする sponge off their parents
3) しぶしぶ払う shell out money
4) 彼らの期待に応える measure up to their expectations
5) 彼らの欠点をくどくど言う harp on their faults
6) 彼らの助けを当てにする bank on their help
7) 軍隊を増強する beef up the army
8) 交渉は行き詰まった bogged down the negotiations
9) 誤解を解く straighten out a misunderstanding
10) 時間を浪費する fritter away one's time
11) 事実をはっきりさせる pin down the fact
12) 自分の能力を吹聴する play up on's ability
13) 借金を帳消しにする write off the debt
14) 証人にへまをやらせる trip up the witness
15) 情報を探し出す ferret out the information
16) 話に尾ひれをつける dress up the story
17) 話をでっち上げる cook up the story
18) 反乱を鎮圧する snuff out the rebellion
19) ブームで儲ける crash in on the boom
20) 不況を乗り越える ride out the recession
1) 大声でかき消されたノイズ the noise drown out by the loud voice
2) お金を隠す stash away the money
3) 機械をいじくる fiddle with the machine
4) 故郷を恋しがる pin for home
5) 困難を乗り越える tide over the difficulty
6) 私的な会話に割り込む barge into private conversation
7) 社長を辞職するよう仕向ける drown out the president
8) 勝利を得る chalk up a victory
9) 整理する sort out one's feelings
10) その問題に集中する zero in on the problem
11) 統計を詳細に述べる poer over the statistics
12) 居候して嫌われる wear out one's welcome
13) 値段をつり上げる jack up the price
14) 恥ずかしいことを出し抜けに言う blurt out embarrassing things
15) 罰を与える mete out punishment
16) 不況の経済にてこ入れする shore up the failing economy
17) 平均を四捨五入する round off the average
18) 目に涙がこみ上げる tears well up in one's eyes
19) 問題を掘り下げる delve into the matter
20) ライバルの不幸にほくそえむ goat over one's rival's misfortune
句動詞のイディオムPart2
1) 飢えをしのぐ starve off hunger
2) 売上は横ばいとなった the sales level off
3) 風が起こった wind spring off
4) 彼らにはっぱをかける fire them up
5) 彼らに約束を守らせる nail down them to their promise
6) 彼らの意図を打診する sound off their intentions
7) 彼らの思う壺となる jazz up their hands
8) ギャングを逮捕する round up the gang members
9) 事業がつぶれた the business cave in
10) 仕事に取り組む buckle down to work
11) 質の低い製品を大量に作る chum out low-quality products
12) 状況を見定める size up the situation
13) 商品を生き生きとしたものにする jazz up the products
14) その事件について彼らに内報する tip them off about the case
15) 損失をごまかす gloss over the losses
16) 敵を気迫でのむ psyche out the opponent
17) なんとか生計を立てる eke out a living
18) ひなたぼっこする bask in the sunshine
19) ファイルを徹底的に調べる dig into the files
20) 不適切なものを取り除く weed out the unsuitable ones
1) お金にこだわる be hang up on money
2) お金を分け与える dole up the money
3) オフィスをかぎ回る snoop around in the office
4) 会議を終える wrap up the meeting
5) 株で大儲けをする clean up the meeting
6) 彼らの同情につけ込む play on their sympathy
7) 計画を詳しく説明する spell out the plans
8) 仕事を台無しにする gum up the works
9) 主張を和らげる tone down one's arguments
10) 将来への計画を立てる map out a plan for the future
11) 増税を選択する opt for tax increase
12) その考えは理解された the idea sink in
13) その話を裏付ける bear out the story
14) そのポストを辞任する step down from the post
15) 討議して解決策を出す hammer out a solution
16) 取引をうまくまとめる sew up the deal
17) 不正に対して非難と不平を示す rail against the injustices
18) 誉め言葉を得ようとする fish for compliments
19) 難しい質問をかわす fend off the difficult questions
20) 立派な地位を努力して得る carve out a good position
名詞イディオムPart1
1) 成功にあぐらをかく rest on one's laurels
2) 彼らの関係を割く drive a wedge between them
3) どんなことでもする go to any length
4) 本調子になる get into the swing of things
5) のけ者にされた be left out in the cold
6) ライバルを出し抜く steal a march on one's rivals
7) 悪口を軽く受け流す take the abuse in stride
8) ピンからキリまである run the whole gamut
9) 憂さ晴らしをする get it out of one's system
10) その事件のことをかぎつける get wind of the case
11) シラミつぶしに探す leave no stone unturned
12) 手際よく仕事を処理する handle the job with dispatch
13) 批判の失面に立つ bear the brunt of criticism
14) 一世を風靡する the rage of the times
15) 英語の先生とは名ばかり poor apology for an English teacher
16) その部で所を得る find one's niche in the department
17) 窮境を乗り越え活気を取り戻す take a new lease on life
18) 大詰めを迎える get into the home stretch
19) ボーナスを現物支給する pay a bonus in kind
20) 大物の斡旋で through the good offices of a big gun


名詞イディオムPart2


1) 誰も行かないような所へ旅する travel somewhere off the beaten track
2) その問題について低姿勢をとる keep a low profile on the issue
3) 犯罪の芽を摘み取る nip the crime in the bud
4) その計画を一時保留にする put the project on the back burner
5) 時流に乗る climb on the bandwagon
6) 混乱が起こるのを防ぐ keep chaos at bay
7) 甘い汁を吸う skim the cream off the top
8) 危機を脱した get over the hump
9) 死ぬ bite the dust
10) 焼け石に水 drop in a bucket
11) 貧乏くじを引く be left holding the bag
12) 采配を振る call the shot
13) 最後の詰めをする tie up the loose ends
14) 自分の好きな方針を立てる write one's own ticket
15) 情勢を慎重に判断する take stock of the situation
16) 挑戦する throw down the gauntlet
17) 勘を頼りにする fly by the seat of one's pants
18) 仕事に熱心にとり組む sink one's teeth into my work
19) 新時代の始まりに on the threshold of the new age
20) 残りかす(人員)を使う scrape the bottom of the barrel




色々書きましたが、全体的な事としてこの本の半分を占める類語群のパートは、大きな意味のくくりでまとめてあるので面倒でもすべて英英辞典などで単語の意味、ニュアンスの違い、使われ方を確認した方がいいと思います。 また、当時、この本でTOEICスコアのアップには役に立ちましたが、10000語載せる本は、単語数が多すぎると思います。10000語の内、6から7割でも覚えれば、TOEICのスコアが上がって当然です。この本はもっと最初から7000語くらいに絞れると思います。類語群のパートは、大きな意味でくくって集めた形で覚えても、役に立たないと思います。