kazu4000のブログ / 読書日記

語学系、歴史関係とフェチな本が好きです。
本は図書館から借りてます。常に何か読んでいる活字中毒です。

書籍:「一生モノの英文法 COMPLETE」

「一生モノ」という壮大なタイトルだったのでどんな内容かと思いに魅図書館で借りてみました。表紙の立派さと厚みからハイレベルな英文法の解説書かと思いました。しかしながら、本書の中で、と著者は「中学生でも1年生の内容を終えておれば読みきれるず。」と書いています。さて、中身を確認しましたが、この本は一貫して文構造の理解の重要性を説明しています。もちろん、英文法に関する全ての項目は網羅されており、常に文法構造からの視点で解説されています。英語の文構造に関して完璧に理解したい人にはお勧め本だと思います。しかしながら、残念に感じたのは、倒置、二重否定、部分否定の章ががもっとページをとって詳しく解説されたほうがいいと思いました。前半部分で、中学レベルの一般動詞とbe動詞、3人称単数関する基本的な事を詳細に解説していますが、難しい文法構造はもっと解説のページを増やすべきだと思います。ただ、全体的に矢印や図をよく使って説明していて分かりやすく、各ページは少し余白があるので書き込んだりできるのでこの点はいいと思います。



例文についても常に文型を意識したシンプルなものなので理解しやすいと思います。使われている単語もやさしく、辞書を使う必要はないです。


また、この本に載っている例文に関してではないですが、についてですが、一般的な英文法解説の参考書に載っている例文はなぜ、回りくどい文や、例文に使われている単語がやたら難しかったりします。YouTubeなどの動画でも同じような事を発言している方がいて、「参考書の例文は奇妙な文なので使えない。自分で例文を作って学習しています。」ということでした。自分も学生時代、参考書の例文が覚え難い変な文だったので、自分で簡単な単語を使って例文をつくり、それをノートにまとめて学習していました。この本に載っている例文に関してはその手間が省けます。



過去完了形のところで「大過去」について詳しく説明されています。過去完了形には次の2つのパターンがあること説明されています。


① 現在完了形が過去に移動したもの → 「結果(+完了/経験」)「継続」の意味をもつ。


② 大過去 → 「過去の時点から更に過去へのズレ」を表す。


(例文)On the day before the exam, Lisa gave her son a pen that she had used when she was young.


過去で時間的に古い順にすると、


1. She had used when she was young.


2. Lisa gave her son a pen.


3. On the day before exam,




1の事実は2の事実より時間的に以前であることを”明示”したい場合に、had を使います。但し、ここで注意なのは、


このhadに上記①のように本来の完了のニュアンスはありません。便宜上、過去よりさらにその過去を明確に示したいためにhadを使っているのです。その意味では、過去完了形には①、②があるという説明は間違いかもしれません。完了形という意味だけでは、①だけです。


「大過去」については、よく理解できる内容だと思います。


しかしながら、この本には載ってないですが、もっと単純な例文で、


She left before I got there.


She had left before I got there.


の場合、2つの文の違いは、had があるかないかですが、どちらが正解かというとどちらも正解なのです。もう明らかに接続詞のbeforeが物事の時間的な前後をはっきりと示しているからです。


「現実の使われ方としてはこうなんですよ。」の説明もこの本の中で加えて欲しいところです。


また、この完了形の解説のところで、for、sinceの用い方の違い、注意点、例外のパターンなどにについても解説が欲しいと感じました。
しかしながら、この本は、基本的なことを時間をかけて確実に理解していくことが重要であるというのがコンセプトのようです。したがってで余計な例外の説明については割愛されている感じがします。




付属のCDについてですが、聴いてみると全体を通してゆったりと進む感じです。ネイティブが英文を読み上げる前に「40ページを開いてください。第十講の例文を聴きましょう。」とか日本語での説明があります。これもゆったりとしていて実際の講義を聞いている雰囲気です。しかしながら、この「〇〇ページを開いてください・・・」をずっと聴いていると、だんだんとイラついてきます。このナレーションは不要だと思います。


TOEICや英検の試験の為に英文法を効率的に短時間で学習したい人にはこの本は向いてないと思います。また、すでにある程度のレベルに達している人、英文法においてもう一歩の深い知識を要望する場合は、この本では物足らないと思います。


また、この本で残念なところはイタリック体で書かかれた「h」が「b」に見えるところです。英語の例文を見るたびに「?」って感じてしまう。これは出版社の校正上の問題だと思います。それと、英文法の本であるならば、理解度をチェックするための確認テストのページが少しでも欲しいところです。


厚みのある本なので、全部内容を確認するのに3日ほどかかってしまいました。色々書きましたが、自分は買おうとまでは思いませんが、CD付きで2200円は安いと思います。英文構造だけを徹底的に理解しいた人は購入しても損はないと思います。