kazu4000のブログ / 読書日記

語学系、歴史関係とフェチな本が好きです。
本は図書館から借りてます。常に何か読んでいる活字中毒です。

書籍:「話すためのアメリカ口語表現辞典」

この本も図書館で借りました。内容は、著者がアメリカ人のインフォーマント(=ネイティブ)にインタビューやアンケートをしながら綿密に調べ上げた「史上初の話すための辞典」です。表現をすべて列挙し、使用頻度をランク付けしています。


★使用頻度のランク付け (マークの意味):
☆ 一番使われる/ ◎ 非常によく使われる/ ○ よく使われる/ △ ときどき使われる/ ▽ まれに使われる/ × 使われない


著者が若い頃、英語辞書を通しての苦い経験がこの辞典を完成するに至った原動力らしいです。しかしながら、気になる点もあります。それは以下の4点です。


1) インフォーマント(情報提供者)の数が少なすぎる。
2) 使用頻度の曖昧な表現。
3) Fワードの解説が多い。
4) 発音記号の表記がない。



1)インフォーマント(情報提供者)の数について


本書の冒頭に全インフォーマント(全員ネイティブ)の氏名記載64名がありますが、少ないと思います。辞典なら100名以上のインフォーマントが必要と思います。



2)使用頻度について


「よく」とか「ときどき」とか曖昧な表現なので具体的な数字で解説が欲しいです。また、「× 使われない」の表記がありますが、


「× 使われない」=「使ってはいけない」ではないと思います。


3) Fワードの解説が多い


著者は本書の冒頭でFワードについては、「誤解のないように断っておこう。中学生や英語の初心者向けの辞典について出す必要はない。彼らが学習しなければならないことは他に多数あるからである。しかし現在の英和辞典で、卑語としてタブー視されているのは改める余地があると筆者は確信している」と言及している。しかしながら、ビジネスなど公の場でFワードは使用されることはありません。アメリカの映画やロック音楽などでは頻繁に使われていますが、実際、米個人は頻繁にFワードを使わないです。したがって、この辞典をつくるにあたって、インフォーマントの64名は具体的にどのような立場の人だろうと疑問に思います。
「口語」表現辞典だから記載しなければならないと思いますが、解説が多くFワードが多すぎます。


4) 発音記号の表記がない


発音記号の表記はまったくないです。これは辞典だから関係ないのでしょうか。著者は音からの考察は一切しなかったのでしょうか。
英語や日本語だけでなくあらゆる言語でもある事だと思いますが、言い方、言葉の使い方は多少間違っていても、音の響きや、発音しやすかったり、語呂がよかったりして、間違ったそのままで使う場合もあり、またそれが定着してしまう場合もあります。特に口語表現は日々動き変化していくので発音記号が載っていない英語関係の参考書、解説書を見るたびに不安になります。たしかに、発音記号が載っていない分、この辞典はすっきりしていて見やすいですが。。


以上4点が気になりました。また、この辞典には「和製英語」や「パリパリの口語表現」のページがあります。この部分は面白く役に立ちます。ただ、「パリパリ」はどういう意味なのでしょうか?字が小さいので最初、「バリバリ」に見えました。


この辞典は和文索引、英文索引もついて、これで5000円以下は安いと思います。