kazu4000のブログ / 読書日記

語学系、歴史関係とフェチな本が好きです。
本は図書館から借りてます。常に何か読んでいる活字中毒です。

書籍:「2050年の世界地図―迫りくるニュー・ノースの時代」

この本も借りず図書館の中で読みました。内容は、2050年における地球の状態を予測する本です。2050年までに起こる地球環境の変化によって「ニュー・ノース」と呼ばれる北緯45度以上の地域の人間活動が増え、そこの戦略的価値があがり、経済的重要性が生まれるという内容。北極圏に関してこれほど詳しく書かれている本は少ないと思います。著者は様々なデータを基に述べており、環境問題など2050年を目途に予測する際の知識としてこの本は役に立つかもしれません。


この本で著者は、4つの予測を立てています。第1は人口構造。現在の世界人口は約70億だが、2050年には92億ほどに。第2の柱は食糧を含む資源の需要。2050年の人々全員が今の先進国と同じくらい資源を使うとすれば、世界の消費は11倍に。第3は世界経済のグローバル統合。第4は気候変動。気になるのは気候変動ですが、それは変化をもたらす4つの要因のひとつでしかなくもっと深刻な問題はが人口増加による水不足。水が不足すると食糧が不足します。人口増加に対応するためには穀物生産量を増やさねばなりませんが、栽培用の水の確保は困難難。気候変動は地球全体を被うわけではなく、地域によってばらつきがあります。とくに「北極」が温暖化の影響を強く受けているので、カナダ北部やアラスカやシベリアではすでに世界平均の10倍のペースで温暖化が進んでおり、動物や魚やプランクトンが移動を始めているらしいです。今後も高緯度地方で温暖化が進み、降水量が増えます。2050年までには生物種が最大37%絶滅しますが、北の海には多くの種が入って来て繁茂します。
 北で増えるのは動植物だけではなく、2050年までの人口増加率が最も高いのは予想どおりインドですが、その次はカナダ、アメリカ、アイスランド、ノルウェー。北緯45度以北に新しい居住地が拡がるだろうと予測しています。主要国の中で最も人口が減少するのは日本で、次はロシアといいます。しかしながら、この増減率の意味が後に明らかになります。インド以外における増加は移民を含んでいるのでいてロシアと日本は移民に閉鎖的である現状を反映して減少の数値になるらしいです。
 天然資源でも、これからはアラスカの石油とロシアの天然ガスが注目を集めるらしいです。著者は、これからは国ではなく企業集団やNGOによる結びつきが、資源問題に関わってくると予測しています。カナダ人とアメリカ人は南北ラインで結びつき始めており、北方先住民が気候変動や資源について主張を強めているらしいです。気候変動や移民や自由貿易や経済のグローバル統合を条件として、次に世界の中心になるのは「高緯度地域」と著者は書いています。