kazu4000のブログ / 読書日記

語学系、歴史関係とフェチな本が好きです。
本は図書館から借りてます。常に何か読んでいる活字中毒です。

書籍:「ふたつの嘘 沖縄密約」

この本も図書館で借りてきました。内容は、毎日新聞社政治部の西山太吉記者の妻と、情報公開訴訟という側面から国家の嘘を明らかにしようと闘った弁護士との、2人の女性に焦点をあてて、沖縄密約が一人のジャーナリストの不義問題に矮小化されてしまった事件内容をもう一度見つめ直すルポルタージュです。この本の著者は朝日新聞の記者だけあり、密約問題の歴史的経緯や当事者たちの苦悩をとても読みやすい文章で書いています。
 この密約事件、いわゆる西山事件(にしやまじけん)については、現在は新聞報道で密約文書に署名した元外務省職員の告白や原告側勝訴に終わった情報公開訴訟の経緯などは明らかになっています。この本をそれらも含めて再保から詳しく経緯を書いています。この本を読むと、国家ぐるみの嘘の事例はなにもこの事件だけではないですが、この事件をまったく知らない方は、過去のTV番組、ニュースの動画などありますので、先に早送り程度で観れば本の内容を理解しやすいと思います。






1978年にテレビ朝日開局20周年記念番組として製作されたTVドラマが、10年の歳月を経て1988年に劇場公開。




西山太吉 元毎日新聞記者



【西山事件】(にしやまじけん)は、1971年の沖縄返還協定にからみ、取材上知り得た機密情報を国会議員に漏洩した毎日新聞社政治部の西山太吉記者らが国家公務員法違反で有罪となった事件。別名、沖縄密約事件[1](おきなわみつやくじけん)、外務省機密漏洩事件(がいむしょうきみつろうえいじけん)。


第3次佐藤内閣当時、リチャード・ニクソンアメリカ合衆国大統領との沖縄返還協定に際し、公式発表では、アメリカ合衆国連邦政府が支払うことになっていた、地権者に対する土地原状回復費400万米ドルを、実際には日本国政府が肩代わりして、アメリカ合衆国に支払うという密約をしているとの情報を掴み、毎日新聞社政治部記者の西山太吉が、日本社会党議員に情報を漏洩した。
日本国政府は密約を否定。東京地方検察庁特別捜査部は、西山が情報目当てに既婚の外務省事務官に近づき、酒を飲ませ泥酔させた上で性交渉を結んだとして、情報源の事務官を国家公務員法(機密漏洩の罪)、西山を国家公務員法(教唆の罪)で逮捕した。これにより、報道の自由を盾に、取材活動の正当性を主張していた毎日新聞は、かえって世論から一斉に倫理的非難を浴びることになった。
裁判においても、起訴理由は「国家機密の漏洩行為」であるため、審理は当然にその手段である機密資料の入手方法に終始し、密約の真相究明は東京地方検察庁側からは行われなかった。西山が逮捕され、社会的に注目される中、密約自体の追及は完全に色褪せてしまった。また、取材で得た情報を自社の報道媒体で明白に報道する前に、一国会議員に流して国会における政府追及材料とさせたり、情報源の秘匿が不完全だったため、情報提供者の逮捕を招いたことも、ジャーナリズムの上で問題となった。