kazu4000のブログ / 読書日記

語学系、歴史関係とフェチな本が好きです。
本は図書館から借りてます。常に何か読んでいる活字中毒です。

書籍:「British English イギリス人はこう話す・こう考える(CD付) 」

かなり前、自分がイギリス人と交渉するのを担当になったとき、これを図書館で借りて勉強したことがあります。その当時感じたのは、この付属のCDをはじめて聴いたときなんか難しいなあ、それと実際ノイズ多いし聞き取り難かったことです。自分のヒアリング能力が低いのが原因だと思い、テキストを確認しても難しい単語はないし。。。当時、TOEICの英語を基本に考えていた自分はこれからイギリスの担当は無理だなと最初から諦めそうになったのを思い出しました。で、今回、再び、借りてきて思うのは、やっぱり”慣れ”しかありません。今はスムーズとは言いませんが、このCDのレベルはなんとか聞き取ることが出来ます。イギリスと簡単に言ってもあの小さい国で各地によって発音のなまりも全然違うし、移民の方もかなり多いです。同じイギリス人でも北アイルランド出身の人はかなりなまりが強いです。tが特徴的で、3が入ると、three は 「トリー」 30、thirty は 「ターテイ」に聞こえます。これはこの本でも紹介されています。自分もこれは経験したことがあります。木曜日が自分には、どうも「ターズデイ」に聞こえます。今でもそうです。それと、イギリスにはインド系の人も多くて、以前取引先の英国系インド人(当時30歳)がよく、I'm thirty.を「 アイム ダーテイ dirty」って発音します。彼は皮膚の色がほんとに黒くて、まったくその通り!と思ってました。(笑)
さて、中身ですが、様々な出身地・階級・年齢の20人へ(非イギリス系の人含んでいます。)インタビューした30のテーマ内容は、
Part 1働くこと・暮らすこと
Part 2楽しむこと・休むこと
Part 3人とうまくやっていくこと
Part 4政治と社会
Part 5イギリスらしさ
Part 6ここがへんだよイギリス人
の上記6つのパートで構成されています。サッカー、クリケット、「家」と日曜大工、スコットランドにおける階級と宗教あたりはイギリスらしいテーマだと思います。非イギリス人は、カリブ海から来た人、ポーランド人、中国人で、イギリスに対するそれぞれの立場から本音で話しています。
また、人種問題、差別発言に少し近いような内容もあります。もちろん、一般の人がインタビューを受けて話しているので著者の意見でもないし全部のイギリス人がそう思っていることではないのは理解しますが。。よくインタビューを教材として使えたなあと感心します。ここまである意味微妙な意見、発言を多くテキスト、教材として取り上げた本は他にないと思います。
この英語を普通に聞けて理解ができたら、普通にイギリスで生きていけると思います。と思うほど、大変難しい教材です。インタビューアーが階級別の一般人に、多分台本ナシで、しかも普通のカフェで録音機を置いて録音していると思われますが、一般の個人がいきなり質問されてそれに答えているので自分の考えを述べるのに、言葉を選びながら解答している様子がリアルです。実際、仕事なんか英語を聞き取る時って国際電話でノイズが入った状態であったり、電話で何回も話していてこちらか出張して初めてお会いしたら、非イギリス人であったり、このCDのインタビューのように聞き取り難かったりするのが普通です。なかなかこんなリアルな教材はないのではないかなあと思います。
このCDを繰り返し聞いて完璧に理解するようになった人、または初めてこれを聴いて理解できる人は、もうイギリスで住んでいけると思うくらいレベルが高い教材だと思います。それとこの本には、テキストだけでなくイギリスの歴史、文化、アイデンティティなど多くの情報(読み物)が載っています。自分もこの部分は役に立ちました。ただ、この手の情報は新鮮でないと意味がないので、最新版は改訂されているのではと思います。(自分は昔、図書館で借りた同じ本を見ています。2008年版です。)
また、文法の解説は載っていません。Vocabularyは各テキストの下部に書かれていますが、発音記号は記載されてないです。アメリカ英語との発音の違いの説明もないです。
それとCD音源については、多々のクレームがあるようです。確かにイギリス英語の発音を基礎からちゃんと勉強しようと思う方がこれを買ってCDを聴いたら文句でて当然だと思います。せめて、本の表紙に注意書き「ノイズ、聞き取り難い部分あります。」は必要だと思います。
当時はこんなリアルというか音の悪いリアルな音源のCDは教材としては、珍しかったと思いますが、あえて聞き取り難い音源でヒアリングを強化したいなら、今は簡単にYoutube, dailymotionなどの音の悪い古い時代のイギリス映画やニュースを入手することができますが。。。