【阪本研究所】 SK laboratory 代表 Kazuyoshi Sakamoto

【阪本研究所】 SK laboratory 代表 Kazuyoshi Sakamoto                                   

https://www.facebook.com/sakamoto.kazuyoshi.1

英単語は「接頭辞」+「語根」+「接尾辞」の組み合わせ /「インド・ヨーロッパ祖語」と「現代英語の由来」について

英単語は「接頭辞」+「語根」+「接尾辞」の組み合わせでできています。重要なのは、漢字でいう部首に相当する「語根」です。





「魚へん」「木へん」など、部首を見るだけでその漢字のだいたいの意味がわかるように、語根がわかれば、おおよその英単語の意味を類推することができます。



例えば、progressは「前進」という意味の単語です。この単語は、gressという語根にproという接頭辞がくっ付いいて成り立っています。
接頭辞「pro-」は、「前へ」の意味を持ちます。語根「gress」は「歩く」という意味です。


つまり、「前へ」+「歩く」➡「前進」とい意味になることが、単に覚えるのではなく、構造を理解して覚えるため記憶が定着します。






重要な21の「語根」を下記に示します。



また、「接頭辞」や「接尾辞」がもつ意味を下記にまとめています。



語源・接頭辞・接尾辞のパターンと意味を学習すると、単語力は飛躍的に向上します。






■重要語源「21」


(1) sta(立つ)
(2) sist, stitu(立つ)
(3) fac(作る、行う)
(4) cap(取る、捕らえる)
(5) cap(頭、長)
(6) ply(折る、重ねる、包む)
(7) vert(回る、向ける)
(8) spect(見る)
(9) reg(統治する、正しい、王)


(10) pose(置く)
(11) cede(行く、屈服する、譲る)
(12) act (行う)
(13) tract(引く)
(14) sess(座る)
(15) tain (保つ)
(16) gen(生む、種族)
(17) tend(伸びる、伸ばす、張る)
(18) mit (送る、行かせる、投げる)
(19) pend(ぶらさがる、重さを量る、支払う)
(20) fer(運ぶ、耐える、産む)
(21) cur(注意する、気をつける、治療する)




■接頭辞 「128」


(1)a-, an- ~でない、非~、無~
(2)a- ~へ、~に、~に向かって
(3)ab- ~から離れて、~分離して
(4)abs- ~から離れて、~分離して
(5)ad- ~へ、~に、~に向かって
(6)ali-, allo-, alter- 他のもの、他の方
(7)ambi-, amb-, amphi- 両方の、周りの
(8)ana- 上へ、完全に、再び、後方へ、遡って
(9)ante- 前の、前から
(10)anti- ~でない、反~、対~、抗~、非~、不~


(11) apo-, ap- ~離れて、~の外に
(12)arch-, archi- 最初の、原~、主要な、最高の、極端な
(13)bene-, bon- 良い、良好の、善行な
(14)caco- 悪い
(15)cat-, cata-, cath- 下へ、完全に
(16)circum-, circu- 周囲の、取り巻く、円
(17)co- 共に、共同の、共通の、相互の、副~、補~
(18)col- 共に、まったく、完全に
(19)com- 共に、まったく、完全に
(20)con- 共に、まったく、完全に


(21)contra- 反対の、逆の、逆らって
(22)cosmo- 宇宙、世界
(23)counter- 反対の、逆の、逆らって
(24)cross- 交際した、反対の、雑種の、断面~、~間の
(25)cyber- コンピュータ・ネットワークの
(26)de- 下に、~を除外する、~から離れて、反対・否定、完全に、すっかり
(27)derm, derma-, dermo- 皮膚の
(28)dextro, dextr- 右の、右側の、右旋回の、右旋性の
(29)di- 分離して、離れて、反対の、非~、不~
(30)dia- ~を通って、横切って、間の


(31)dis- 分離して、離れて、反対の、非~、不~
(32)dys- ひどく、非常に
(33)e- ~から、外に exの異形
(34)en- ~の中、中へ、近くに、~のところで
(35)endo- 内部、内
(36)epi-, ep- 上、外側、間、そのうえ
(37)equi- 等しい、等しく、等~
(38)ethno- 民族の、人種の
(39)eu- 良い、よく
(40)ex- 前の、元の(官僚や地位を表す)


(41)ex- 外に、~から、超(過)~、完全に
(42)extra- 外の、範囲外の、~以上の、~以外の
(43)extro-外の、範囲外の、~以上の、~以外の
(44)geo- 地球の、土地の、地理の
(45)hetero- 他の、異なった、もう1つの、種々の原子を含む
(46)homo- 同一の、同類の
(47)hydro- 水の、水素の
(48)hyper- 超~、過度の、過剰な、正常より上の
(49)hypo- 過少の、不足の、下方の、正常値より下の
(50)ig- 中に、上に、~へ向かって、不~、非~、無~


(51)il-中に、上に、~へ向かって、不~、非~、無~
(52)中に、上に、~へ向かって、不~、非~、無~
(53)中に、上に、~へ向かって、不~、非~、無~
(54)infra- 下へ、低く
(55)inter ~間の、~の中で、相互に
(56)intra ~内の、内部の
(57)intro- ~内の、内部の、中へ
(58)ir- 中に、上に、~へ向かって、不~、非~、無~
(59)male-, mal- 悪い、不良の、不完全な、異常な
(60)meta-, met-, meth- 横切って、超えて、~の中で


(61)mis- 誤った、不正な、嫌う
(62)multi- 多くの、複数の、何倍もの
(63)ne- ~でない
(64)neo- 新しい、最新の、近代の
(65)non- 非~、不~、無~
(66)ob- ~の方へ、~に向かって、~の上に、~に反対して、逆に
(67)omni- 全~、全体の、普遍的な、無限の
(68)on- 動詞の前につけて(外の、離れて、~以上に、~より優れる、完全に)などの意味を表す
(69)ortho- 正しい、正~、真っ直ぐな、垂直の、標準の
(70)out- 動詞・名詞につけて(外の、離れて、~以上に、~より優れる、完全に)な
どの意味を表す


(71)over- 過度に、~過ぎる、~の上に、~の限度を超えて、余分に、~を横断して
(72)pan- 全~、総~
(73)palin- 後ろに、逆に、再び
(74)per- 完全に、すっかり、きわめて、~を通って、(化学)過~
(75)peri- 周囲の、取り巻く、周回、円
(76)phil- 愛、愛する、~好きの
(77)poly- 多くの、多~、(化学)重合の
(78)post あとの、~後の、うしろの
(79)pre- ~以前に、事前に
(80)preter- ~を超える、超~、過去の


(81)pro- ~前に、前もって、前方へ、~の代わりに、公に
(82)pro- ~賛成の、~支持の、親~的
(83)pros- ~の方に、~の前に、~に加えて
(84)proto- 最初の、原始の、第一の
(85)pseudo- にせの、仮の、類似の
(86)quasi- 準~、~に準じる、類似の
(87)re- 再び、再~、~し直す、元のように、後ろへ
(88)re- 逆に、反対に、反~
(89)retro- 後ろに、逆に、再び戻って、懐古趣味の
(90)se- 離れて、~なしで


(91)sinistro- 左の
(92)Sino- 中国に
(93)step- (父又は母の再婚によって生じる)継~、血縁のない
(94)sub- 下の、下位の、従属の、副~、亜~
(95)super- ~の上にある、~以上の、限度を超えた、超~
(96)supra- 上の、超えた、超~
(97)sur- ~に加えて、上に、乗り越えて
(98)syn- 共に、同時に、似た、(化学)合成の
(99)trans- 横切って、越えて、超越して、向こう側へ
(100)ultra- ~を越えて、極端な、~範囲外の、超~


(101)un- ~のない、~でない、不~、無~、反~
(102)un- 反対の状態にする、元に戻す
(103)un- 動詞につけて強意を表す
(104)well- 良く、十分に、うまく~した
(105)with- 逆らって、後ろに




■数量を表すもの


(106)deci-  1/10
(107)quarter- 1/4
(108)semi- 1/2、半~
(109)hemi- 1/2、半~
(110)uni- 1
(111)mono- 1
(112)bi- 2
(113)di- 2
(114)tri- 3
(115)quint- 4
(116)tetra- 4
(117)quint- 5
(118)penta- 5
(119)sex- 6
(120)hexa- 6
(121)sept- 7
(122)hepta- 7
(123)oct-, octa-, octo- 8
(124)nona- 9
(125)ennea- 9
(126)dec- 10
(127)cent- 100
(128)milli- 1000




■接尾辞 「87」


(1)-able 【形容詞】~できる、~されやすい、~されるに値する
(2)-age 【名詞】「~の状態」「~の結果」「数量」「料金」などの意味を表す集合名詞・抽象名詞をつくる


(3)-al ①【形容詞】~の性質の、~のような
     ②【名詞】動詞につけて「~すること」の意味を表す
(4)-an ①【形容詞】~の性質の、~のような
      ②【名詞】につけて「~すること」の意味を表す
(5)-ance 【名詞】~な性質、~の状態
(6)-ancy 【名詞】~な性質、~の状態
(7)-ant ①【名詞】~する人、~するもの
      ②【形容詞】~する、~性の
(8)-ar ①【名詞】~する人
     ②【形容詞】~の、~性質の
(9)-ard 【名詞】過度に~する人
(10)-ary ①【名詞】~に関係する人、~に関係する場所
       ②【形容詞】~に関する、~の性質の


(11)-ate ①【名詞】~の職の人、~の身分
       ②【形容詞】~を示す、~に満ちた
       ③【動詞】~にする
       ④【化学】~酸塩


(12)-bound 【形容詞】~に向かう、~行きの
(13)-bound 【形容詞】~に閉ざされた、~に縛られた
(14)-cle 【名詞】(指小辞)小さいもの
(15)-cule, -ule 【名詞】(指小辞)小さいもの
(16)-cracy 【名詞】~支配、~政治
(17)-dom 【名詞】~地位、~の状態、~界、~権、~の土地、~領
(18)-ed ①【形容詞】規則動詞の過去分詞形からくるもの
      ②【形容詞】名詞につけて「~を持った」「~のある」
(19)-ee 【名詞】(~の)状態にある人
(20)-eer 【名詞】~に関係する人


(21)-elect【名詞】次期の~、当選した~
(22)-en ①【名詞】(指小辞)小さい~
       ②【形容詞】物質名詞につけて「~でできている」
(23)-ence 【名詞】~な性質、~のようなもの
(24)-ency 【名詞】~な性質、~のようなもの


(25)-ent ①【形容詞】動詞につけて「性質」「状態」を表す
       ②【名詞】】動詞につけて「行為」「行為者」を表す
(26)-er  【名詞】~する人、~する物、~に関係する人、~出身者
(27)-ery ①【名詞】~の状態、~の行為
       ②【名詞】~の集合物、~類
       ③【名詞】~の場所
       ④【名詞】~の製品
       ⑤【名詞】~の術(技術)
       ⑥【名詞】~の仕事、~業
(28)-escent 【形容詞】~し始めた、~になりかかりの、~期の、~性の、~の光を出す


(29)-esque 【形容詞】名詞にけて「~のような」「~に似た」「~風の」の意味
(30)-ess 【名詞】人・動物を表す名詞につけてその女性形をつくる


(31)-ette ①【名詞】小型の
       ②【名詞】女性の
       ③【名詞】代用品の、模造の
(32)-fold 【形容詞・副詞・名詞】~倍(の、に)、~重(の、に)
(33)-free 【形容詞】~のない、~が含まれていない
(34)-friendly 【形容詞】~に優しい、~に都合の良い、~向きの


(35)-ful 【形容詞】~に満ちた、~の多い、~の傾向がある、~しがちな
      ①【名詞】「~に一杯の量」の意味を表す
      ②【形容詞】~に満ちた、~のお性質を持つ
(36)-fly 【動詞】~にする、~化する
(37)-head ①【名詞】~頭、~の頂上
        ②【名詞】~源、~の始まり
        ③【名詞】好ましくない~の人
        ④【名詞】~であること
        ⑤【名詞】~狂いの


(38)-hood 【集合名詞・抽象名詞】性質、状態、段級。身分、境遇を表す
(39)-ial 【形容詞】~の、~のような、~の性質の
(40)ian 【形容詞】~の、~のような、~の性質の


(41)-ible【形容詞】~できる、~されやすい、~されるに値する
(42)-ice 【形容詞】~のような、~の性質の
(43)-ibcal ① -icと同じ意味の形容詞
        ② -icと意味の違う形容詞
        ③ -icで終わる名詞の形容詞


(44)-ice 【名詞】「行為」「状態」「性質」などの意味を表す
(45)-ics【名詞】「~学」「~術」などの意味を表す
(46)-id 【形容詞】「状態」を表す
(47)-ier 【名詞】~を業とする人、~をするもの
(48)-ile 【形容詞】~できる、~に適した、~に関する
(49)-ine ①【名詞】女性名詞、抽象名詞をつくる
       ②【形容詞】~の、~に関する、~のような
       ③【化学】化学名・元素名をつくる
(50)-ing 【名詞】「~すること」「~されたもの」などの意味を表す


(51)-ion 【名詞】~した状態、~であること
(52)-ish ①国名や地域名につけて「~の(人・言葉)」
       「~に属する」の意味を表す
       ②【形容詞】「~に似た」「~もような」の意味を表す
       ③【形容詞】形容詞につけて「やや~の」「気味の」の意味を表す
       ④数詞につけて「だいだい~」「およそ~」「約~」の意味を表す
       ⑤【動詞】フランス語系の動詞語尾
(53)-ism ①【名詞】「主義」「信条」「状態」「現象」などの意味を表す
(54)-ist 【名詞】~を行う人、~に関係している人、~の専門家、~主義者
(55)-ite ①【名詞】人名などにつけて「~の信奉者」の意味を表す
       ②【名詞】地名につけて「~生まれ(在住)の人」の意味。
       ③【名詞】化石・爆薬・塩類・製品などを表す
       ④形容詞語尾、名詞語尾、動詞語尾
(56)-ity 【抽象名詞】形容詞につけて「性質」「状態」「程度」を表す。
(57)-ive 【形容詞・名詞】「~の性質の(人・物」」
       「~する(人・物)」の意味を表す
(58)-ize ①【自動詞】名詞につけて「~になる」「~化する」の意味を表す
       ②【他動詞】名詞・形容詞につけて「~の状態にする」「~化させる」
(59)-kin 【名詞】(指小辞)小さいもの
(60)-less ①【形容詞】名詞につけて「~を持たない」「~のない」の意味を表す


       ②【形容詞】動詞につけて「~できない」「~しがたい」の意味を表す
(61)-let  ①【名詞】(指小辞)小さいもの
        ②【名詞】「~飾り」の意味を表す
(62)-like 【形容詞・副詞】~のような、~のように、~に適した
(63)-ly  ①【副詞】形容詞につけて「~のようすで」「~に」も意味を表す
       ②【形容詞】名詞または形容詞につけて「~のような」「いかにも~らしい」の意味を表す
       ③【形容詞・副詞】「~ごとに」の意味を表す
(64)-ment 【名詞】動詞につけて「~の動作」「結果」「状態「手段」などの意味を表す
(65)-meter 【名詞】~計器、~メートル、~脚数(歩格)
(66)-most 【最上級形容詞】最も~の、最も~
(67)-ness 【抽象名詞】形容詞・分詞につけて、「状態」「性質」を表す
(68)-nomy 【名詞】~学、~法
(69)-or 【名詞】~する人、~するもの
(70)-ose ①【形容詞】「~でいっぱいの」「~の性質を持つ」の意味を表す


        ②【化学】「炭水化物」「糖」の意味を表す
(71)-ous 【形容詞】「~の多い」「~性の」の意味を表す
(72)-osis 【名詞】「状態」「過度」「病気」の意味を表す
(73)-philia 【名詞】~への病的愛好、~への偏愛、~への傾向
(74)-phobia 【名詞】(病的)恐怖、~恐怖症、~嫌い
(75)-polis 【名詞】都市
(76)-scope 【名詞】~歳、~を見る機器
(77)-ship ①【名詞】名詞につけて「職」「身分」「状態」の意味を表す
        ②【名詞】につけて「技術」「技量」の意味を表す
        ③【名詞】「~の全員」「~の数」を表す
        ④【名詞】形容詞につけて抽象名詞をつくる
(78)-shon 【名詞】「状態」「動作」「結果」などの意味を表す
(79)-some 【形容詞】「~に適した」「~にしやすい」の意味を表す
(80)-ster 【名詞】~する人、~人、~に関係のある人


(81)-th ①【抽象名詞】形容詞・名詞につけて「性質」「状態」「行動」を表す
       ②【序数】4以上の基数につけて序数をつくる
(82)-tion 【名詞】「状態」「動作」「結果」などの意味を表す
(83)-tude 【名詞】「状態」「性質」などの意味を表す
(84)-ty ①【抽象名詞】形容詞などにつけて「性質」「状態」「度合い」を表す
       ②【数詞】「10倍」の意味の数詞を作る
(85)-ure 【名詞】動詞などにつけて「状態」「行動」「結果」などの意味を表す
(86)-wise ①【副詞・形容詞】~のように、~の方向に
        ②【副詞・形容詞】~に関して、~の点では
(87)-y ①【形容詞】名詞につけて「~に満ちた」「~の傾向にある」「~に似た」
「~色がかった」の意味を表す
         ②【抽象名詞】「行為」「状態」の意味を表す
        ③親愛を表す語、縮小語、あだ名などをつくる




👇 接頭辞は上記だけでなく、まだまだ多くあります。








インド・ヨーロッパ祖語(印欧祖語)


古代のギリシャ語・ラテン語から現代の英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語に至るヨーロッパのほとんどの言語、そしてイランのペルシャ語やインドのサンスクリット語からヒンディー語に至る多数の言語が、約6000年前に黒海北部から分かれて発展したと考えられています。


この言葉は、インド・ヨーロッパ諸国の共通の起源となる言語で、インド・ヨーロッパ祖語(インド・ヨーロッパそご、英: Proto-Indo-European、PIE)と呼ばれています。


紀元前400年頃のインド・ヨーロッパ語族の地理的分布





英語の起源


印欧祖語から、様々なインド・ヨーロッパの言語に分かれていきます。





英語の変遷


英語は①印欧祖語から下記の順に現在使われている英語へ発展しました。




①印欧祖語 ➡ ②ゲルマン祖語 ➡ ③古低地独語(古サクソン語)➡ ④古英語(アングロサクソン語)➡ ⑤中英語 ➡ ⑥近代英語 ➡ ⑦現代英語



②ゲルマン祖語:ゲルマン人が話していたと考えられる言語で、古独語や現在の北欧スカンジナビア語の基となった古北ゲルマン語の古ノルド語などに分かれました。


③古低地独語:古サクソン語とも呼ばれます。現在の北部ドイツやデンマークのユトランド半島付近に住んでいたゲルマン人「アングル族、サクソン族、ジュート族、総称してアングロ・サクソン人」が話していた古独語。


410年頃にローマ軍がグレートブリテン島から撤退した後、5~6世紀ごろにゲルマン人のアングロ・サクソン人がグレートブリテン島南部にやってきて定住します。




ゲルマン人は、自分たちをアングル人と呼び、彼らの住む土地をAngles' land(アングル人の土地)と呼び、これが後にEnglandになります。






現代英語の分類



アングロ・サクソン人がグレートブリテン島に定住した時から始まった英語は、古英語(Old English)、中英語(Middle English)、近代英語(Modern English)、現代英語(Present-day English)に分類されます。


最も古い英語は、5世紀頃からグレートブリテン島でアングロ・サクソン人が使っていた言語です。アングロサクソン語と呼ばれることもあります。


このことから、英語とドイツ語は同じ古英語を起源にもつ言語になります。



👇 よく似ている英単語とドイツ語







現代英語の由来


現在の英単語を由来別にすると、ラテン語、ギリシャ語が大半の約60%です。ゲルマン語の起源であるアングロサクソン語に由来するものは約20%です。


・45% ラテン語由来
・15% ギリシャ語由来
・20% アングロサクソン語由来
・20% その他 



forfeit  名詞:(権利・名誉などの)没収 動詞:(財産・権利などを)没収される
    形容詞:没収されて


【由 来】


ラテン語のforisfacere(没収されて財産などを)失う➡古仏語forfaire(法を犯す)➡(過去分詞)forfait(犯罪)➡forfeit


その後、英語の語尾変化で、
forfeitに(動作・結果)を表すureがついて、forfeiture(没収、喪失、罰金)が派生語となった。




ecstasy  名詞:有頂天、大歓喜、恍惚状態


【由来】


ギリシャ語のexistanai(外に置くex + 立たせる histanai)➡ ekstasis(恍惚)➡ ecstasy


その後、英語の語尾変化で、



ecstasyに、形容詞語尾変化の -icがついて、ecstatic 形容詞(有頂天の、夢中の)
が派生語となった。






ラテン語とギリシャ語に由来する英単語が多いのは、1066年の「ノルマン・コンクエスト」の影響です。






「ノルマン・コンクエスト」とは、


ノルマン人のイングランド征服をいい,1066年ノルマンディー公ウィリアムがイングランドを征服して王となり,ノルマン朝を創始した事件。イギリス中世史上,一大画期をなす。







参 考

■発音しない -gh


英単語の中で発音しないスペルがあります。例えば、ゲルマン語からの由来「-gh」です。



古英語(OE)では、night / rightなどは、niht / rihtと書かれていました。それが、中英語(ME)になって、gが追加され、night, rightになった。


では、なぜ、hの前にgは追加され、ghになったのか。その理由は、音にある。もともと、hの音は、発音記号でいうと子音の「k」に近い音であり、元は咽頭摩擦音「x」(クㇲ)の音であった。


このhの音は、単語の先頭にくる場合、咽頭摩擦音「x」(クㇲ)の摩擦性の部分が無くなって、単なる気音の「h」(ハ)、つまり音なしの息の音になった。例)high(ハイ)


ところが、hが単語の先頭ではなく語中にくる場合、hの音は咽頭摩擦音「x」(クㇲ)のまま残ってしまった。つまり変化しなかった。そこで、変化したhと変化しなかったhを区別するため、変化しかなった方のhの前にgを追加したのである。印みたいなもの。従ってgには音はない。


この時代は、highは(ハイクㇲ)のように発音されていたのかもしれない。




そして、長い年月が経過して、近代英語で、さらに、このgh「x」(クㇲ)は無音化する。つまり、ghがまったく発音されなくなる。


このghと同じ形態が、chという形で残っているのが、Nacht(英語でnight)。但し、無音化にならず、現在でもドイツ語ではこのch部分は発音する。


以上はghについての説明だが、このhの音、咽頭摩擦音「x」(クㇲ)は「f」(フ)とい音にも変化していく。。。









ABC アルファベットの【こころ】 アルファベット各26文字のそれぞれの意味



ABC...  アルファベット1文字にはそれぞれ【こころ】を持っています。
すなわち、1文字1文字に意味があります。


「A」は、雄牛の顔をシンプルに描いた絵文字を上下逆にしたものが始めで、


現在の「A」の△部が顔で、それを支える足の部分が角だったとのことです。単語を覚えるときに語源の知識は役に立ちます。


AからZまでの各アルファベットのもつ意味を解説しています。


【こころ】については下記の通りです。




A : 広がる ⇒ 目的
B : はじく、 耐える
C : 近づく、集まる
D : 力が中心に集まる、 気温が下がる
E : 合わせる、囲い
F : 軽い、速い、先の
G : 進む、握る、 素晴らしいもの
H : ものすごい力でくっつく、熱
I : ぴったり合わせる、分ける
J : 力で圧する、勢いよく外に放つ
K : 力で守る、刃を向ける
L : 伸びる、速く
M : 数が増える
N : 回転する、変わる、ゼロ
O : 目的、外に
P : 突起状の、前に
Q : 圧する、すばやく動く
R : 回転する、 正しい力
S : 進める、 見て分ける
T : 立てようとする、止める
U : 足りない、補う
V : ものすごい力を加える、正当性
W : 曲げる、 苦労
X : 固定する、放つ
Y : 未熟
Z : 惑わす、 固定する





ABC アルファベットの【こころ】 SK laboratory