kazu4000のブログ / 読書日記

語学系、歴史関係とフェチな本が好きです。
本は図書館から借りてます。常に何か読んでいる活字中毒です。

書籍:「ネイティブスピーカーの前置詞―ネイティブスピーカーの英文法〈2〉」

前置詞を完璧に理解するまでは一生かかるのでは?と勉強すればするほどその奥深さに驚きます。その為か、昔から前置詞のこの手の本は多く出版されています。ネイティブスピーカー・・・とういうタイトルに引かれてこの本を図書館で借りて内容を確認しました。この本の著者はイギリスに留学経験がある日本人と生粋のイギリス人です。この著者のシリーズは沢山あるようですが、読んだのはこの前置詞だけです。学校の英語とTOEICで学んできた自分にとっては、この本に載っている内容に違和感を覚えました。著者からして内容はイギリス英語ではないかな。アメリカ人が決して使わないイギリス人の前置詞の使い方が見受けられます。 この本のタイトルが「ネイティブスピーカーの前置詞」なのでアメリカ英語を学んでいる大多数の日本の学生や社会人に誤解を与えると感じます。この本の前書きで、このあたりの注意を書いておいたほうがでしょう。イギリスとアメリカでは意味が違うものなどがいろいろとありますので。TOEICもかなり高得点で前置詞の標準以上の知識を習得した方であれば、この本を読んでイギリス英語ではなるほどこんな使い方もするんだと、この本はさらなる知識の追加となると思いますが、アメリカ英語の前置詞をちゃんと学びたい人は他の本を探したほうが良いと思います。
また、この本は前置詞の解説がメインですが、その前置詞を説明する際、副詞との違いをよく理解していないと英語学習者にとっては混乱してしまうのです。学校や英文法の解説書では、ちゃんと副詞だけの章もあって副詞の大切さと難しさを知っているからです。この本では、最初に、前置詞として用いられる in,at,on, over ・・などは、必ずしも前置詞としてだけ用いられるわけではなく副詞としても使われることがあります。としていますが、「これは前置詞、これは副詞」と区別する必要はありません。その意味するところは同じと考えてよいからです。と展開します。で、その根拠は、ネイティブは、「これは前置詞だからこういう意味、副詞だからこいいうこと」と区別していないから。と著者は書いてるのです。大丈夫?自分が先にこのページを読んでいたらこの本を全部読まなかったかもしれせん。
前置詞に副詞用法があって、これがやっかいです。これがあるから前置詞の勉強は奥が深いのだと思います。前置詞の理解を深めていくとある程度、法則みたいなイメージを持ち始めるのですが、副詞的な用法も覚えることになります。このとき、例外もあって、さらにまたその例外もあって嫌になってしまいます。この本には著者のように前置詞、副詞なんて文法用語は頭から抜いて、in, at,on,on,overのイメージ、心をつかもうとする理論も理解できるのですが、それにしてはこの本は解説が粗いです。また、前置詞の考え方として、前置詞には基本動詞(get,take,makeなど)がよく使われますが、一般的には動詞にどのような前置詞がつくのかと考えがちですが、そのような前置詞にどのような動詞がつくのかと考えたほうが前置詞を理解しやすい場合があります。その意味で前置詞と基本動詞との組み合わせやの説明が欲しいです。


次は、本のイラストについてですが、前置詞のイメージをつかむにはイラストは重要です。おそらくパワーポイントかなんかで作ってあったものをそのまま利用してるとは思うのですが、文字が小さくなってほとんどが見難い。それと小太りの変なキャラを使う必要があるのか疑問です。プロに頼んでシンプルで大きめのイラスト(1ページ使うくらいの大きさ)が理解しやすいと思います。なぜかと言うと、以前、別の前置詞の参考書で勉強したとき、イメージを完璧に自分の頭に記憶するためにイラストの上から自分が描いたり、色を付けたりして記憶を強めて覚えた経験があるからです。


この本では、例えば、ONについては、「くっついている感じ、囲まれている感じ」だけの解説ですが、実際は、ONは、「動いて、機能して、連続して、その結果傾いて、心を傾けて、その結果・・・接触して・・・に加わる」というニュアンスがあります。言葉で書くと難しいのでイラストが重要になります。これらのイメージを参考書に書かれたイラストを基に自分で分かるように描かないとなかなか完璧に理解するのは難しいものです。もし、この本で勉強するなら右に余白を残るように拡大コピーをして使うと思います。